対象製品:Nucoda FilmMaster/Phoenix
Nucoda FilmMaster2011.0
2011年08月12日更新

Nucoda FilmMaster/Phoenix version 2011

Nucoda 2011.0 ソフトウエアは、最新のコントロールパネル Precisionパネルへの対応とあわせて機能と信頼性の向上を果たしました。

Nucoda 2011.0 主要新機能一覧

Precisionコントロールサーフェースのサポート
対応デジタルカメラの拡充
AVIDを使用した、ファイルベースワークフローの拡張
ガンマ・マトリクスツールの追加
ステレオスコーピック機能の拡張
グレーディングマージ機能の拡張
Linear Colourにおける非スケーリングオプションの追加
DVO Flicker v1.1
インストール場所の変更
64bit版アプリケーションの提供(ベータ版)
サポートコーデックの追加
パフォーマンスの改善

Precisionコントロールサーフェースのサポート

Nucodaカラーグレーディング&フィニッシングシステムはついにPrecisionコントロールパネルをサポートしました。
これは5つの高精細タッチスクリーンを持つ、次世代のコントロールサーフェースです。
最新のテクノロジーと洗練された工業デザインを融合したプレシジョンパネルは近年のグレーディング環境に要求される洗練された外観と操作性を併せ持つことにより、創造性を、効果的かつ革新的に導くことでしょう。
プレシジョンコントロールパネルはNucoda Film Master、Nucoda HDそして、Nucoda Fuse※で使用が可能です。
※Nucoda Fuseはカラーパネルのみ使用可能。

.ari (ARRIRAW) と、最新の .r3d (RED) ファイルに対応

ARRI
ARRIの最新のSDKを利用することにより、全てのNucodaアプリケーションは ARRIRAW ( .ari) ファイルをネイティブに読むことができ、またファイル内のメタデータもダイレクトに参照することができます。

最新のARRI製品のサポートは以下のものを含みます。
・最新版のARRI SDK (ARRIRAW_SDK_3.42.147)
・アルゴリズム改善により、現像時の画質とシャープネスが向上。
・ARRI ALEXA v3のサポート
・ARRI D21のサポート
・(ALEXAからの出力される)ProRes QuickTime 12bit 4:4:4のインポート

RED
最新のRED EPICにも、迅速に対応をいたしました。

最新のREDへの対応には、以下のものを含みます。
・R3Dサムネイル表示の向上。
・R3D現像処理速度の向上。
・RED EPICへの対応。

AVIDとの連携

現在AVIDシステムを編集〜フィニッシングにお使いいただいているお客様には、Nucoda製品の導入により、豊かなカラーグレーディング能力と、映像修復およびエンハンス能力をAVIDのワークフローに取り入れることができるようになります。
Nucoda製品は、以下のAVIDプロダクトとの連携が可能となりました。

. Avid Media Composer 5.5.2
. Avid Symphony 5.5.2
. Avid DS 10.3
. Interplay 2.3.0 Server and 2.3.0 Client Software
. Older versions of Interplay Server and Client software are also supported

上記以前のバージョンの Interplay Server とクライアントソフトウエアもサポートします。

XYZコンバージョンツールを含む、新 ガンママトリックス変換ツール

この新しいカラーツールは、異なるカラースペースへの色変換を数学的に正確に行うことが可能です。ACESワークフローを構築段階にあっては、このツールは特にOpen EXRワークフローにおいて有用です。

ステレオスコーピック3D (S3D)

すでに多くのステレオツールセットを搭載しておりますが、2011からはさらに以下の機能が付け加わりました。新グレードコピーツールは、右目用のグレー ディングを左目用にコピー、またその逆を実現します。この素早く適用できる、グレードコピーは、シェイプのコピーも含み、より効果的に左右の映像を補正で きます。

新ステレオチェッカーボード比較モード。
新たに搭載されたチェッカーボード比較モードは、特にステレオスコーピックプロジェクトにおいて、左右の色の調整をしたり、またステレオコンバージェンスを素早く簡単に行うことにも使えますし、また勿論、ステレオスコーピックでないプロジェクトでも使用ができます。

グレードマージ機能が、クリップ名に対応

クリップ名によるファイルの読み込みをした場合に、
クリップネームを使用したマージグレードができるようになりました。

カラースペース

Linear (CGR) カラースペース選択時に、カラースペースのスケーリングを行わない設定が選択できるようになりました。

DVO Flicker v1.1

フリッカーは様々な原因により発生する明るさの揺らぎです。DVO Restoreに含まれるDVO Flickerはその様々な原因により発生するこの問題について、自動で処理を行い、フリッカーのない映像を出力します。
特に3色法(3色がそれぞれのフィルムに現像されたもの)でプリントされたフィルムなどでは、フリッカーは連続した色の変化として、現れます。
DVO Flickerは、またPhantomカメラのようなハイスピードデジタルカメラの映像に対しても、効果を発揮します。

新インストールパス

Nucodaソフトウエアのインストールされるパスが変わりました。
またプロジェクトの保存先も新しい場所へ変更され、システムの管理にかかる手間を軽減します。

ベータ版64ビット版のアプリケーションの提供開始

バージョン2011から64ビット版のソフトウエアの提供が開始されました。
このバージョンはベータ版として提供が開始され、2011年内に製品版として出荷の予定です。

64ビット版のアプリケーションは、システムに搭載されている全容量のメモリへのアクセスが可能となり、DVOフィルターの使用の際、また4Kでの作業時に多大な恩恵を享受することが可能です。

取り扱いフォーマットの拡充、性能の向上

・XDCAM読み込み速度の改善。
・QuickTimeでのカラースペースの改善。
・MXF OP1aオーディオの読み込み。
・MXF OP1a XDCAM HD の音声付きでの出力。
・AAF Export AMT1.7対応
・Cineform SDK のバージョンがv6.5.4.486に。
・DPX出力の際のビットデプスの追加。

パフォーマンス

再生時の、パフォーマンスと安定性の改善。
GPUリードバックの速度改善。
DVS Atomixビデオカードのサポート。
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