2023年サンダンスでプレミア上映の「Rotting in the Sun」のポストプロダクション、Blackmagic Cloudを使用

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2023年サンダンスでプレミア上映の「Rotting in the Sun」のポストプロダクション、Blackmagic Cloudを使用

東京、日本 – 2023年2月8日 (水) – Blackmagic Designはこの日、2023年サンダンス映画祭でプレミア上映される劇場映画「Rotting in the Sun」のポストプロダクションにおいて、リアルタイムでのコラボレーションにBlackmagic Cloudが使用されたことを発表した。Caffeine Postのリードカラリストであるアーニー・シェーファー(Ernie Schaeffer)氏と同社のスタッフは、同作のグレーディング、オンライン編集、マスタリングにDaVinci Resolve Studioも使用した。

ブラック・コメディーである同作について、自身として出演も果たしている監督のセバスティアン・シルバ(Sebastián Silva)氏は、同作は「映像制作だけでなく、現代の唯我論的な文化も批判する作品」であると語る。溺れているSNSインフルエンサーのジョーダン・ファーストマン(Jordan Firstman)を救ったセバスティアンは、その後、シリーズを二人で共同制作することに同意する。ジョーダンがメキシコシティーにあるセバスティアンのスタジオに到着すると、セバスティアンの姿はどこにも見つからない。ジョーダンは、セバスティアンに何が起きたのか家政婦が知っているのではないかと疑いを持つ。メキシコシティーに拠点を置くシルバ氏は、2009年サンダンス映画祭において「The Maid」でワールドシネマ・グランプリ(審査員大賞)、2013年サンダンス映画祭において「Crystal Fairy and the Magical Cactus」でワールドシネマ・ドラマ部門の監督賞を受賞している。

同じくメキシコシティーにあるCaffeine Postのシェーファー氏がシルバ氏と、チリに拠点を置く撮影監督のガブリエル・ディアス(Gabriel Díaz)氏と共に本作のルックを作成した。「サンプルを35mmポジティブにプリントして、どのようなルックが作品に適しているかを検討し、35mmポジティブを感じさせるデジタルで、16mmのようなソフトなルックにしました」とシェーファー氏は語る。

「経験上、芸術映画は最終的なグレードに達するまで時間がかかります。カラリスト、監督、撮影監督がすべて、最終的なグレーディングに求められているものが何かを正確に把握するために、段階を踏んだプロセスが必要です」と同氏。「幸いにも、Blackmagic CloudとDaVinci Resolveの遠隔コラボレーション機能により、喉から手が出るほど必要な、時間の余裕と柔軟性をワークフローで得ることができました。」

「Caffeine Postでは、カラリスト部門は音響部門のような構成となっています。映像スーパーバイザー、リードカラリスト、環境カラリストが視覚的な深みを作成します。物語カラリストが顔と人のカラー調整を行います。FXカラリストは、専用のマスクの作成・追加、特定のカラーコントロール、照明の調整を担当します。そして、カラーの事前調整担当者が色のマッチと一貫性を維持します。マスタリングは最終的なバランス調整で、劇場公開版と配信版それぞれ独自の仕上げを施します」と同氏は説明する。「このプロセスにより、微調整を行うための時間がより長く取れるため、音響と同じように、イメージにおける創造性を探求することができます。」

各スタッフが最大限にクリエイティビティを発揮する上で、各部門が常につながっていることは欠かせなかった。「ガブリエルはチリのスタジオで仕事をしていたので、Resolveのコラボレーション機能を使用して、ルックのテストと作成を行いました」と同氏。「次にBlackmagic Cloudを使用して、Caffeine Postのスタッフがメモや変更事項などを確認して、共同でグレーディングを進めました。また、DaVinciのリモートグレーディングとBlackmagic Cloudを使用したハイブリッドの手法を用いることもありました。これには非常に助けられました。ガブリエルと私が先のシーンで作業する間、私たちがすでに調整したシーンのカラー調整をカラリストたちが行うことができました。」

同氏によると、常にコミュニケーションを取り続け、ポストプロダクションのパイプラインが一致していることを確認することが最も重要だという。「Blackmagic Cloudでは、作品のメディアが入ったフォルダーを作成し、弊社の様々な場所にあるサーバーでミラーリングできます。ポストプロダクションの作業が進行し、カットが固定され、VFXのバージョンが進み、字幕、クレジット、置き換えショットを追加されても、メディアとアグリゲーションが維持されるので再リンクして、問題なく作業を継続できました」と同氏は締めくくった。

2023年サンダンスでプレミア上映の「Rotting in the Sun」のポストプロダクション、Blackmagic Cloudを使用
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