Media Composer 2022.12 新機能紹介

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Media Composer 2022.12 新機能紹介

「12月の祝日」を検索したことがありますか?クリスマス、ハヌカー(大抵の場合)、クワンザ、冬至、ボクシング・デーの他にも、Let’s Hug Day(ハグの日)、カベルネ・フランの日、綿菓子の日、世界人権デーなど、様々な祝日があります。とにもかくにも、乾杯!

Avidは、Avid Media Composer 最新版の新機能や機能強化、改良で本年を締めくくります。贈り物シーズンの只中、ポストプロダクションのオーディオ部門の皆さんに、この最新情報をお届けします。

それでは、クリスマス気分に浸りつつ、Media Composer 2022.12 の新機能を紹介します。

Pro Tools セッションをエクスポート

まず、Media Composer のクリスマス・プレゼントから始めましょう。この機能はオーディオ・チームにも有益ですので、是非情報を共有してください。

長年Avidでは、Media Composer から Pro Tools へ AAF ファイルを使ってプロジェクト情報やメディアを送れるワークフローを提供してきました。何年も前からスタンダードになっている方法ですが、プロセスを完了するには他の手順が必要です。今回ついに、Media Composer が Pro Tools の言語に対応するようになったことをご報告します。

Media Composer | Ultimate および Media Composer | Enterprise では、Pro Tools でダイレクトに開ける Pro Tools セッションをエクスポートすることができます。つまり、ビデオとオーディオのすべての詳細なデータを含む1つのセッションとして作成された .ptx ファイルをエクスポートします。

「ハレルヤ!」

[ファイル] > [ファイルに出力]メニューからエクスポート・オプションを選ぶ、またはレコード・ウィンドウで右クリックして 「エクスポート」 を選択すると、Pro Tools セッション内に埋め込むオプションを選ぶことができます。

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ビデオデータ詳細では、ビデオにリンク、コピー、統合、またはビデオミックスダウンを選択できます。ミックスダウンは、DNxHD、DNxHR または ProRes メディアとして選んだ MXF または MOV ファイルを作成します。

オーディオデータの詳細では、同様にオーディオにリンク、コピー、またはコンソリデートすることができますが、全オーディオトラックまたは最初の2、4、8、16トラックとのオーディオミックスダウンを選ぶこともできます。必要に応じて、サンプルレートとビッド深度を変換します。非 WAV メディアをBroadcast Wave に変換することも可能です。

オーディオにフィールド・レコーダーのメタデータを埋め込み、ALE からインポートしたメタデータを WAV ファイルに埋め込むこともできます。これで、ビンに集められたメタデータがエクスポートされたファイルに書き込まれて、確実に Pro Tools にわたります。これにより、多くのワークフロー問題が解決します。

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Pro Tools セッションのエクスポートが完了したら、新たに作成された .ptx ファイルをダブルクリックするだけで、なんと、Pro Tools でそのセッションが開きます!

ビデオ・ミックスダウン・トラック、シーケンスの全編集点を示すビデオ・カット・トラック、一連のオーディオ・フォルダー・トラック ― Rendered Audio、Unrendered Audio、Rendered Only Audio が表示されます。

さらに、Pro Tools セッションの一番上に、Media Composer | Ultimate と Media Composer | Enterprise のマーカーがすべて表示されて、自動的に処理を完了します。

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この素晴らしいエクスポート機能は、Media Composer と Pro Tools 間の継続的なコラボレーションとシームレスな相互運用性を構築するための第一歩です。次は何をお見せできるか、今から楽しみです。

Avid MBOX Studio へのサポート

MBOX Studio は、Avid の新しい USB オーディオ・インターフェースです。アナログとデジタル両方の入出力接続に加えて、Media Composer にフル対応します。再生、キャプチャ、パンチインに対応する8チャンネルのオーディオ入出力を提供します。また、双方向同時ステレオ Bluetooth I/O を搭載して、Bluetooth ヘッドフォンでのモニタリングや、Bluetooth デバイスからキャプチャ可能です。編集ワークステーションに加えたいアイテムです。

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Media Composer に UNC ドライブをマウント

Media Composer は、UNC(Universal Naming Convention)パスを使ってマウントするメディア・ドライブに対応しました。UNC ドライブは適切なメニューに表示されて、読み取りおよび書き込み操作が可能になります。 また、メディア・ドライブとしてストレージ・ワークスペースを無制限にマウントできるようになりました。(従来はドライブレター制限により最大26ワークスペース)

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マーカー・ウィンドウの新しい「作成日」列を使って、素早く検索

マーカーは、編集、VFX、音響チームがメディアファイルやシーケンスに含まれるノートや情報の伝達に使用する最も一般的な方法で、長年使われてきました。

シーケンスに追加された最新のマーカー・セットを効率的に探すために、マーカー・ウィンドウに「作成日」列を追加しました。マーカーを作成日でソートして、最新のマーカーを確認できるようになりました。

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このメタデータは、エクスポートやインポートを通じて保存され、リストに加えられてコメントの出所を追跡することができます。

デフォルトでビンマップを停止

ビンフレーム・ビューのビンマップは、ビン全体を俯瞰することができるので、大きなメディアのビンをスクロールする必要がなく、操作が楽になります。

現在進行中のユーザー・インターフェースのカスタマイズを支援し、ユーザーが思い通りのやり方で作業できるように、ビンマップの ON/OFF の選択を可能にしました。有効にするまで、ビンマップは停止します。「Show / Hide Bin Map」(ビンマップを表示/非表示)をキーストロークに追加することもできます。

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ビンコンテナでもっと簡単にアイテムを選択

ビンコンテナで選択する時、エリアからビンアイコンの左へアイテムをクリック、ドラッグして始めることができます。これで、ウィンドウの高さよりも大きなリストでも、ビンの上部や任意の位置からラッソで選択することができます。

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あらゆる列からアセットをビンにドラッグ

テキストビューでビンを表示する時、アセットをクリック&ドラッグして、任意の列からビンへ簡単に移動できるようになりました。メタデータや名前を編集できる列からアセットをクリック&ドラッグすることも可能です。この操作は素早く実行しないと、テキスト編集モードになってしまうのでご注意ください。

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タイムラインで選択したクリップ間を移動

タイムラインやシーケンスで素早く移動する方法が必要ですか?「移動」に新しいオプションが加わりました。

これまでも「前/次のトリム点、イベント、マーカーへ移動」することはできましたが、Media Composer 2022.12 では、「次に選択したクリップへ移動」および「前に選択したクリップへ移動」コマンドが加わりました。クリップとトラックの選択に基づいて、クリップ間を移動することができます。もちろん、これらのコマンドをユーザー設定でキーに割り当てて、タイムラインで素早く移動することができます。

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以下の例で、選択されたクリップは赤紫色

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Media Composer 2022.12 は、すべての Media Composer サブスクリプション・ユーザーおよび有効なソフトウェアのアップデート + サポートプランをお持ちの永続版ライセンス所有者を対象とする無償アップデートとして提供しています。Media Composer の古い永続版ライセンスをお持ちですか?こちらでアップグレード・オプションを確認して、最新版を手に入れてください。Media Composerをお持ちでない方は、是非ご購入または無償トライアル版をお試しください!

良いお年をお迎えください。次回のアップデートをお楽しみに!

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