SEKAI NO OWARI 「Habit」、DaVinci Resolve Studioでグレーディング

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SEKAI NO OWARI 「Habit」、DaVinci Resolve Studioでグレーディング

東京、日本 – 2022年12月6日 (火) – Blackmagic Designはこの日、Tiktokのアプリ内再生が24億回を突破したSEKAI NO OWARIの大ヒット曲「Habit」のミュージックビデオのグレーディングにDaVinci Resolve StudioとDaVinci Resolve Mini Panelが使用されたことを発表した。YouTubeの公式チャンネルでの公開から5ヶ月で、すでに1億回以上再生されている同ビデオは、撮影時にVideo Assist 7′ 12G HDRも使用されている。

「Habit」は、現在大ヒットを記録している人気バンドSEKAI NO OWARIの最新曲。自分をカテゴライズして、その枠の中にいることに安心しがちな若者に対して、そういった悪い習性(Habit)を捨て自分らしく生きることを語りかけるようなメッセージソングだ。

そのミュージックビデオでは、教師に扮したバンドメンバーが学校内で生徒役のダンサーたちと中毒性のあるユニークなダンスを楽曲に合わせて踊っており、このダンスが「Habitダンス」として多くの若者を中心にバズっている。

同ミュージックビデオは撮影監督の上池惟孝氏が撮影し、株式会社アイズアイの加藤肇氏がDaVinci Resolve StudioとDaVinci Resolve Mini Panelを使用してグレーディングを行なった。「私はもともとディレクター兼エディターとして活動していて、惟孝さんと知り合ったのもディレクターとカメラマンとしてでした。それから惟孝さんの撮影したミュージックビデオのグレーディングを手伝ったのをきっかけに、何十本もグレーディングの仕事をするようになり、現在はカラリストとしての仕事が多くなっていますね」と加藤氏。

SEKAI NO OWARI 「Habit」、DaVinci Resolve Studioでグレーディング

上池氏はこう話す。「加藤さんのスタジオは、時間をかけて一緒に練り上げてルックを作っていく場所という感じですね。仕事を一緒にやり始めた頃から実験的なことを少しずつ積み重ねていって、自分がこうやりたいということをすぐに分かってくれているので、安心感もありますし、プラスアルファ挑戦的なことも一緒にできるのはいいですね。」

今回の撮影で、上池氏はVideo Assist 7′ 12G HDRを使用したという。「Video Assistはコンパクトで軽いので、必ず現場に持っていきますね。プレイバックのレスポンスも速く直感的に使えるので、アシスタントや制作スタッフにも操作をお願いしやすいです。収録コーデックがたくさんあって、SDカードで収録できる点も助かります」と上池氏。

今回のミュージックビデオのルックについて、加藤氏はこう語る。「実は、当初惟孝さんと2人で作ったルックから、監督(池田 大氏)が加わってガラッと方向性が変わりました。初めはグレインを入れてフィルムルックで作っていましたが、最終的にはグレインを入れずにデジタルっぽく仕上げることでより現代的な雰囲気にしました。」

加藤氏は続ける。「歌詞に出てくる”陰キャ”と”陽キャ”を表現するため、シーンによってグレーディングを分けて隠キャのシーンでは暗いながらも黒が潰れすぎないようにディテールを残すように調整しました。また全体にミッドトーンからハイライトに若干ブルーを載せていますが、その割合をカットによって変えました。DaVinci Resolve Studioは。ノードごとに載せた色のパーセンテージを変えられるので助かっています。Magic Maskもよく使っていますね。今回もバンドメンバーのワンショットの部分で壁の色と人物の色を調整するのに使いました。」

SEKAI NO OWARI 「Habit」、DaVinci Resolve Studioでグレーディング

「教室のシーンは、環境的に難しい撮影でした」と上池氏は話す。「照明器具が画面に映り込んでしまうので、トップに照明を吊ることができなかったんです。常にベストな環境で撮影できればいいのですが、そうじゃないことの方が圧倒的に多い。そういう時にDaVinciのパワーを借りて、ここだったらカラコレでマスク切れるな、と考えながら撮っていますね。」

同作は公開が開始され、楽曲とダンスの相乗効果でSNSを中心に大人気となり、人気YouTuberのHIKAKIN氏とのコラボビデオが制作された。オリジナル版とそっくりに制作されたそのコラボビデオも加藤氏によってグレーディングされた。

「HIKAKINバージョンは、カメラも照明もロケーションも違うので、実はオリジナルと色を合わせるのが大変だったんですが、DaVinci Resolveを使ってなんとかオリジナルのルックに寄せることができました。」と加藤氏。

上池氏はDaVinci Resolveについてこうコメントする。「DaVinciは困った時に助けてくれるツールでもあるけれど、それ以上に、常に新しいものを取り入れてくれるので、自分たちがもっといいものを生み出していくのを押し上げてくれる存在でもあります。」

「DaVinciは作品を、より洗練してくれくれますね。」と加藤氏は付け加える。「他のソフトウェアも使ったことがありますが、DaVinci Resolveが一番自分のイメージ通りに色をいじれます。」

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