Blackmagic Design
東京、日本 - 2022年12月2日 (金) - Blackmagic Designはこの日、FIBA(国際バスケットボール連盟)3x3ワールドツアー2022 パリ・マスターズで、ATEM Constellation 8Kライブプロダクションスイッチャーを採用したマルチカムOB(野外放送)ソリューションが使用されたことを発表した。
2022年度のトーナメントは、3x3(3人制バスケットボール)マスターズフォーマットの第11回大会となり、世界中で12のイベントが行われる。フランスのトゥールーズに拠点を置き、スポーツプロダクションを専門とするStop and Go Productionは、「カロー・デュ・テンプル」で行われた最初のパリ・マスターズのイベントで、野外放送のサポートを提供した。
自社設計で6ヶ月かけて構築した中継車は、最大4人の技術者を乗せることができ、4K IPとSDIベースのハイブリッドなプロダクションワークフローに対応している。
「将来的に、フェスティバルやコンサート、演劇などの新規市場に対応できる、拡張性のある次世代ワークフローを構築したかったんです。」Stop and Go Productionのオリビエ・グーザ(Olivier Gouze)氏は語る。
グーザ氏よると、これと同様に、連盟やリーグが独自のプラットフォームを運営するケースも増えているという。「多くのスポーツは、テレビ放映権を持っておらず、その代わりに独自のメディアプラットフォームで放送して受信料を得ることを選択しています。そしてそれらのスポーツ界が、私たちのような企業からの助言や協力を求めているのです。」
中継車のギャラリーコントロール・ワークフローの中心は、ATEM Constellation 8Kと、ハードウェアコントロール用のATEM 2 M/E Advanced Panelである。「私たちは長年ATEMスイッチャーのファンだったので、設計の早い段階で、Constellation 8Kはニーズの大部分をカバーできるだろうと判断しました。」グーザ氏は説明する。「このようなコストパフォーマンスを実現できる製品は、他にないと思いますね。」
「ハードウェアコントロールとユーザーインターフェースが連動しているので、スイッチャーの操作が非常にわかりやすくなっています。それだけではありません。ハードウェアパネルは簡単に操作を習得できるので、スタッフのトレーニングにも時間がかかりません。」
パリで行われたFIBA 3x3ワールドツアーのイベントにおいて、Stop and Goは初めて国内のスポーツプロダクションで中継車を使用した。
「どんなに小さな動きも見逃さないよう、9台のカメラを使用しました。また、プログラムミックスや会場内で、EVSサーバーを使用したスローモーションのリプレイを多用しました。」とグーザ氏。
スラムダンクコンテスト用のスローモーションリールの制作は、FIBAにとって不可欠な要素であった。「一般視聴者や審査員は、これらのスーパープレイの詳細を見るために、リプレイシーケンスに大きく頼っています。」
スイッチャーからのライブのプログラムミックスはエンコーダー経由で、FIBAのYouTubeチャンネルに1080pで配信され、何千人もが視聴した。「また、ATEMの追加のSDI出力を使用して、専用のカメラアングルの映像やスローモーションのリプレイを会場の大画面に送信しました。」
「Blackmagic Designを中継車のワークフローに導入したことで、クライアントのニーズと期待に応え続けることができています。FIBAは、今年のコラボレーションに非常に満足しているので、私たちは来年もこのイベントの撮影を担当する予定です。」グーザ氏は最後こう結んだ。