Haivision、IBC2022でSRTの最新動向を発表

  • Haivision

キヤノンがSRTアライアンスに参加、SRT1.5がGitHubで公開されました。

IBC2022(Hall 2.B36), AMSTERDAM – 2022年9月11日 – ミッションクリティカルなリアルタイムビデオネットワーキングとビジュアルコラボレーションソリューションの世界的リーディングプロバイダーであるHaivision Systems Inc.(TSX: HAI)は、IBC2022でオープンソースのビデオストリーミングプロトコルSRTに関する最新の開発状況を発表しました。

同展示会において、Haivisionは、急速に高まる分散型リモートワークフローのニーズに対応するための新機能を搭載したSRT 1.5のリリースを発表しました。また、キヤノンは、SRTトランスポートプロトコルとテクノロジースタックを継続的に改善することにより、インターネット上での低遅延ビデオ伝送を実現しようとする575以上の放送業界のリーダーや開発者による共同コミュニティであるSRTアライアンスに参加したことを発表しました。

今回、SRTアライアンスに加盟したキヤノンは、SRTを活用し、ストリーミングやライブ放送で広く利用されている映像放送機器、デバイス、クラウドサービスの相互運用性を高め、顧客のコンテンツ配信をより便利にすることを目指します。

キヤノン株式会社 イメージソリューション事業本部 ユニット長 大川原 裕人氏は、『遠隔制作の需要が高まる中、ネットワークワークフローにおいて、効率的かつ高品質で低遅延な配信のニーズが高まっています』と述べています。『SRTアライアンスに参加し、SRTプロトコル準拠のデバイスやクラウドサービスとキヤノンの映像機器との連携による体制を強化することで、低遅延かつ高品質で安全な映像の制作・配信というお客様のニーズにお応えできると考えています。』と述べています。

SRT(Secure Reliable Transport)は、Haivisionが開発し、Emmy®賞を受賞したオープンソースの映像伝送プロトコルで、予測不可能なネットワークでのリアルタイムストリーミングを最適化するものです。SRT 1.5に実装された新機能は、公衆インターネット上でのライブ映像の伝送を強化し、放送制作、リモート投稿、コンテンツ配信の分散型ワークフローを改善することを目的としています。

SRT1.5の新機能と改善点は以下の通りです。

  • コネクションボンディングは、SRTプロトコルにヒットレスフェイルオーバー技術をもたらし、ライブビデオストリームを複数のネットワーク経路にルーティングすることで信頼性を高め、ネットワーク障害の際の中断を防止します。
  • レシーババッファの新実装により、メモリ管理とパケット読み込みが改善されました。この強化された実装により、レイテンシー管理およびドロップ要求の処理も改善され、あらゆるネットワークでのストリーミング時にさらに高い信頼性を提供します。
  • パケットペーシングとライブコンジェスチョン・コントロール ソースビットレートに変更があった場合やネットワーク帯域幅が大きく変動した場合に、送信パケットの順序を優先して輻輳を回避するための改良が施されています。

『SRTは、今日の市場で低遅延かつ高品質の映像をリモートで提示するために、多くの放送局が近年導入している分散型リモートプロダクションを後押しし続けています。』と、Haivisionの戦略イニシアチブ担当副社長のPablo Hesse氏は語っています。『これらの新機能と改善により、ユーザーはSRTを利用して、不安定なネットワーク上でもこれまで以上に安定性と信頼性の高い映像の伝送を成功させることができます。』

SRTの詳細については、IBC2022のホール2、スタンドB36でHaivisionを訪問するか、GitHubでリリースノートを読み、ソースコードをダウンロードしてください。

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