イギリス、マンチェスター　-　2022年6月20日　-　Blackmagic Designはこの日、ドバイを拠点とするゲーミングおよびeスポーツのエージェンシー、PLGが、Blackmagic URSA Broadcast G2カメラおよびATEM Constellation 8Kライブプロダクションスイッチャーを中心とするプロダクションスタジオを開発したと発表した。

同スタジオのオーディオ、ビデオ、グラフィックのソリューションは、システムインテグレーターのUBMSのサポートにより提供された。また同社は、製品トレーニングやワークフローのコンサルティングも提供した。

PLGは、中東・北アフリカを牽引するゲーミングおよびeスポーツのエージェンシーで、ファッション、食品、小売など、ブランドコンテンツを通じて若者層をターゲットとし、コミュニティエンゲージメントを進化させようとしているグローバルな消費者ブランドと連携している。

「ゲームの発売やアクティベーション、トークショー、スポンサー付きコンテストなどを通して、アラビア語圏のゲーム市場をターゲットにしたコンテンツ制作が大幅に増加しています」と語るのは、PLGのプロダクト&プロダクション・ディレクターであるアーナー・ジョンソン（Arnor Jonsson）氏。「このようなチャンネル向けのコンテンツは、新鮮で魅力的である必要があるので、増え続ける顧客リストと制作のニーズをサポートできる、迅速なソリューションが必要でした。」

PLGの1万平方メートルの施設には、複数のグリーンスクリーンとプレゼンター用ステージを備えた柔軟なバーチャルスタジオがあるので、制作間の転換は驚くほどスピーディだ。

スタジオ内のアクションは、Blackmagic URSA Studio Viewfinderを搭載した複数のURSA Broadcast G2で撮影され、ライブ信号はSDI経由でUnreal Engineで作成したバーチャル環境に送信される。「これらのコンテンツパッケージでは、ライブとバーチャルのコンテンツをシームレスにつなげることが不可欠です。ブランドとゲーマーの両方が最高のプロダクションバリューを求めています」と、ジョンソン氏は続ける。

「最近のコンテストでは、プレーヤーたちが戦うゲームをベースにダイナミックな環境をデザインし、プレゼンターと解説デスクをイベントの中心に配置しました。これらはすべてリアルタイムで行いました」と同氏は加える。「スタジオからの映像は鮮明でディテールに富んだものでなければなりません。ゲーム内のプレゼンターチームのリアリティーを維持するためです。」

ATEM Constellation 8KおよびATEM 2 M/E Advanced Panelが制作スタジオのハブとなることで、PLGチームは複数フォーマットのソースを扱うことができた。また、ゲームプレイ、統計、スタジオコンテンツ、地域のプレーヤーからのリモートフィードを組み込んだマルチレイヤーのライブミックスが提供された。また制作チームは、スイッチャーの複数のM/Eを使用して、内蔵クロマキーヤー使用中の遅延を低減し、スタジオのエレメントをさらにバーチャル環境にブレンドした。

「視聴者に完全なゲームプレイ体験を提供するエキサイティングな番組を制作するには、多くのエレメントを同時に画面に表示できるSuperSourceなどの機能を多用しています」と、ジョンソン氏は説明する。「BlackmagicのDeckLink I/Oカードもコンテンツデザインにおける大きな要素となっており、オーバーレイや、クライアントのための特注ブランドコンポーネントの基盤となっています。」

このスタジオはオープン以来ほぼ常時使用されている。ジョンソン氏は、ライブおよびバーチャルの両方のコンポーネントに柔軟性があることが、驚異的な作業効率を実現していると明かす。

「このソリューションのモジュール性により、制作から制作への移行が劇的に簡素化されました。次の番組のためにスタジオ収録を簡単にリセットでき、必要なグラフィックや背景をすばやくアップロードできるようになりました」と同氏。「大手ブランドは、マーケティングの未来がオンラインやゲームプラットフォームのコンテンツにあることを分かっています。私たちのスタジオは、スピードだけでなく、放送レベルのプロダクションバリューという点でも大きなアドバンテージがあります。」