Photron
映像プロダクションスタイルは、ハードウェアを現場に持ち込んでプロダクションを実施する従来の「オンプレミススタイル」から、「クラウド/リモートプロダクション・オペレーションスタイル」が注目を集めています。これは、「クラウド/リモートプロダクション・オペレーションスタイル」が以下の理由から注目されているためです。
投資費用に対する効果が不透明、来年、再来年と期待している受注があるのかわからない
リモートプロダクションやオペレーションにクラウドサービスなどを利用することでこれが実現できないか?
大規模、かつ高品質なコンテンツ制作が求められる放送局およびプロダクション設備には、安定性などを重視したオンプレミス設備が今後も検討の有力候補であることに疑いはありませんが、昨今増加しているデジタルプラットフォーム向けのライブ配信コンテンツについては、限られた予算でのベストエフォートを求められる傾向が強くあり、これまでとは異なった設備投資の考え方が必要になってきています。
「クラウドプロダクション」は、設備の大半をクラウド環境上に構築し、ローカルではそのオペレーションしか実施しないスタイルを指し、「リモートプロダクション」は、既設システムに外部から映像や音声など必要なデータを伝送/共有することで制作するスタイルと考えられています。オンプレミス -> リモートプロダクション -> クラウドプロダクションとそれぞれの変化量を少なくしながら、徐々に制作スタイルの幅を広げている動きが活発になってきています。オンプレミス中心だった制作スタイルは今、その一部をリモートプロダクションにできないか、検討が活性化しています。
設備投資へのハードルが下がるクラウド/リモートプロダクション(使いたいときに、使いたいだけ利用できるサービス提供の最大のメリットが享受できる)にチャレンジするうえで、以下のような不安を感じているお客様も多いのではないでしょうか。
この記事では、「リモートプロダクション」の活用シーンや、リモートプロダクションを実現するソリューションについて解説していきます。
もう少し具体的に、「リモートプロダクション」や「リモートオペレーション」とはどのようなシーンで活用できるのでしょうか?コスト削減を実現するために利用する回線はインターネットの公衆回線網であることを前提として、
これらのことを実現するためには、
.. といったことが必要だったのではないでしょうか?
これらにはコストが掛かったり、扱う機材に詳しくない方がストレスを感じたりしていると予想します。
また、インターネット回線を利用したIPストリーム伝送、に対して実績、経験がなくその品質や運用方法に不安を感じられている方も多いのではないでしょうか。
このような映像伝送をサポートする製品やサービスは市場にも存在しますが、
つまり、導入費が必要、必要な時にすぐ使えない、管理運用の手間やリソースが必要になります。
このような課題を解決するのが、プロダクションサポート・クラウドサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」です。
プロダクションサポート・クラウドサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」は、SaaSとしてIPストリームを利用した映像制作プロダクションをサポートします。
初期投資不要のため、使いたいときに使いたいだけサービスを利用できます。無償トライアルも可能で、初めてのサービス利用における品質や安定性などの不安も、事前に使用することで解消できます。
専用回線は不要で、SRT暗号化対応でセキュリティも万全です。VPN等の環境も必要ないので、高度なITスキルを必要とせず気軽にご利用いただけます。
SRT対応エンコーダ、デコーダデバイス、またUVCキャプチャデバイスでのWebRTC生成に、汎用品の利用が可能。お手持ちの機材とすぐにご利用が可能です。
プロダクションサポート・クラウドサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」の具体的なサービス内容をご紹介します。
主に以下2つのサービスを提供しており、それぞれ必要なサービスを1週間からご契約いただくことができます。
SRTを利用するために必要なアクセス/ルーティングポイントを提供します。SRTとは公衆回線網でIP映像伝送をするために課題あったパケットロスやジッタの影響を回避するデータ補填の仕組みを実装したIPプロトコルです。AES128/256のデータ暗号化対応で大切な映像資産を守ります。
SRTはその通信の特性上、映像の送信者、または受信者を特定するためにグローバルな固定IPアドレスの管理が必要です。LCSを利用することによって、そのIPアドレスはサービス側から振り出されるため、接続デバイス、またそれらの管理者はIPアドレス管理や、そのルータ設定等の煩雑な作業から開放されます。
また、SRTはユニキャストの通信ですが、「Photron Live Cloud Service(LCS)」を利用することで3つまでの送信先に分岐することが可能です。シンプルにエンコーダからデコーダに映像を伝送するだけでなく、そのストリームをPCやモバイルデバイスでプレビューしたり、その他クラウドサービスへ提供することも可能です。
WebRTCはSRTに比べ、より低遅延で映像伝送でき、ブラウザを利用してより簡易的に映像を視聴することができます。
ビットレートなどはある程度制限されますが、リモートオペレーションやプレビューのような、多少の低解像度/ビットレートは許容できるが、低遅延で映像を遠隔地で視聴したいという用途に向いています。
こちらも複数人で同時視聴することができますので、撮影現場のカメラ映像を自宅でプレビューしたい、リモプロで中継車にある機材をスタジオから制御するために低遅延映像をモニタリングしたい、ロケや下見のスマホらの映像をリアルタイムでチームに共有したい、など幅広く活用いただくことができます。
今回の記事では、コスト削減を叶えるクラウド/リモートプロダクションの課題と解決策をご紹介しました。プロダクションサポート・クラウドサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」について詳しく知りたい方は、ぜひホワイトペーパーをダウンロードしてご一読ください。