EVSがNeuronの高度なリアルタイム・メディア処理能力を拡張

NAB2022で発表された新機能群は、EVSのNeuron Network Attached Processor（NAP）が提供するリアルタイム処理能力をさらに強化するものです

ライブビデオテクノロジーのリーディングカンパニーであるEVSは、Neuron Network Attached Processorに2つの新しい製品ラインといくつかの重要なソフトウェア機能を追加し、IPベースのメディアプロダクションの効率性をさらに向上させることを発表しました。

IPバックボーン上に構築され、オプションとしてSDI接続を提供するNeuronは、EVSの柔軟なメディアインフラを提供する中核的な柱の1つです。業界では、IPインフラストラクチャの「モジュラーグルー」として知られており、SDI、IP、ハイブリッド制作環境において、放送局が必要とするあらゆるリアルタイム処理タスクを実行することができます。

Neuron COMPRESS：
JPEG XSエンコーディング＆デコーディング

Neuron COMPRESSの導入は、新しいJPEG XSエンコーディングおよびデコーディング機能を提供します。このコーデックは、視覚的なロスレス品質を、10:1の標準的な圧縮率で非常に低いレイテンシーで提供し、放送局がIPベースのインフラストラクチャ内の帯域幅使用量を削減するのに役立ちます。Neuronの他の製品と同様、COMPRESSは高密度ソリューションであり、1つのラックユニットに最大32のUHDまたは64のFHDエンコーダ／デコーダを提供します。

EVSのソリューションマネージャーであるJean Pierre Nouws氏は、次のように述べています。『EVS Neuronの幅広い製品群にJPEG XS圧縮機能を追加することで、EVSはさまざまなIP環境におけるネットワーク性能と柔軟性の面で新しい標準を打ち立てようとしています。これは、リモートプロダクションワークフローの展開を成功させるための重要なイネーブラーであり、映像の品質を維持しながら、複数のサイト間で簡単に共有できる高解像度信号の低遅延転送を提供します。』

Neuron PROTECT：
インテリジェントなバックアップスイッチング

NAB Best of Show Awardsを受賞したNeuron PROTECTは、単一障害点から放送ネットワークを完全に保護するために設計されており、インテリジェントな冗長性と絶縁型（自動）チェンジオーバーを使用しています。Neuron PROTECTは、インテリジェントな冗長化絶縁型（自動）チェンジオーバーにより、単一障害点から放送ネットワークを完全に保護するように設計されています。これらは互いに通信し、一方が故障しても他方がネットワークにコンテンツを出力し続け、あらゆるシナリオで完全な冗長性を確保します。

EVSのNeuronリアルタイムIPメディアプロセッサで利用できるPROTECTラインは、ST2022やST2110といった最新のカプセル化規格をすべて使用しており、最大16チャンネルのフルHDまたは4チャンネルのUHDを処理でき、これらを2つの冗長100Gbpsイーサネット接続で転送できます。オプションとして、Neuron PROTECTはSDI I/Oモジュールで拡張することができます。これにより、40個の物理SDI HD-BNCコネクターが追加され、ブリッジまたはゲートウェイとして機能し、IP環境における既存のSDI運用を容易に統合することが可能になります。PROTECTは、マルチチャネルA/V-over-IPトランシーバ、A/Vプローブ、アップダウンクロスコンバータ、オートチェンジオーバー（ACO）、ファイアウォールとして使用することが可能です。

“Neuron PROTECTは、従来のSDI領域で培った冗長性をIP化以降も維持し、放送局をサポートします。Neuron PROTECTは、信頼性の低い、あるいは敵対的なソースからの保護を提供する新しいインテリジェントなバックアップスイッチング方式を導入し、すべてのライブ放送で完全な安心感を保証します。”

JEAN PIERRE NOUWS, SOLUTION MANAGER AT EVS

これらの新製品に加え、EVSは以下の領域で他の機能性を導入しています。

• オーディオ処理

  Neuronは、IPオーディオストリームあたり64チャネルを処理できるだけでなく、オプションでMADIとの互換性も提供します。

• SDR HDR 変換

  ダイナミック変換に加え、LUTによるSDRHDR変換が可能になりました。

• カラーコレクション

  RGB補正に加え、EVSはNeuron内のすべてのカラーコレクタでYCrCbと色相の調整設定を追加しました。

これらの最新の製品ラインアップと機能については、現在、受注を開始しています。

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