MediaInfra Stradaは、米国におけるEVS Media Infrastructureの導入実績としては最大規模となり、FIFA Men's World Cup Qatarをはじめとする大規模イベントに順次採用される予定です。

米国の放送局FOX Sportsは、ライブビデオ技術のリーディングプロバイダーであるEVSが、MediaInfra Strada Routing and Controlソリューションを買収したことを発表しました。NABショーのEVSブースで、FOX Sportsのフィールドオペレーション&エンジニアリング担当副社長Kevin Callahan氏が、この重要な取引について発表しています。

このソリューションは、FOXスポーツのプロダクションチームが、様々な大規模ライブイベントで重要なルーティングとコントロール操作を行うために使用される予定です。MediaInfra Stradaは、2022年11月に開催されるFIFA男子ワールドカップに先立ち、10月にカタールに納品される予定です。その後、2023年2月にアリゾナで開催されるスーパーボウルLVIIのライブ制作のために米国に渡り、オーストラリアとニュージーランドで開催される女子ワールドカップやドイツで開催される第17回UEFAユーロなどの権威ある大会のために世界各地で展開される予定です。

"MediaInfra Stradaソリューションは、このような規模のイベントのオーケストレーション、信号処理、操作の要件に関して、私たちのニーズをすべて満たしていたので、これは私たちにとって簡単な決定でした。EVSは、私たちが求めていたものをすべて提示してくれました。"

KEVIN CALLAHAN, VP FIELD OPERATIONS & ENGINEERING AT FOX SPORTS

2021年6月に発売されたEVSのMediaInfra Stradaソリューションは、あらゆる制作環境におけるあらゆるルーティングの課題を解決するよう設計されています。IPバックボーン上に構築され、EVSの現場で実証済みのCerebrumおよびNeuron製品ラインを活用したこのルーティングおよび制御ソリューションは、SDIサポートを継続しながら、フルIPインフラストラクチャーへのシームレスな移行を可能にします。このソリューションのユーザーフレンドリーなグラフィカルインターフェースにより、基本的な複雑さはすべて完全に抽象化されるため、ユーザーの視点からは、SDIソースとIPストリームの取り扱いの違いは気づかれることはないでしょう。

EVSが提供するMediaInfra Stradaは、FOX Sportsの要件に完全に適合しています。すべてのビデオ/オーディオストリームの効率的で信頼性の高いリアルタイム処理と圧縮を保証するために、FOX SportsはEVSのNeuron CompressおよびConvertモジュールの導入を決定しています。

『MediaInfra Stradaの柔軟性には感銘を受けました。私たちのチームは、各イベントの前に簡単に再構成して、私たちを待ち受けるさまざまなワークフローのシナリオに適切に対応できるソリューションで作業することを楽しみにしています。』とKevin Callahan氏は付け加えました。『また、包括的なコントロール・システムであるCerebrumは、非常にパワフルでダイナミックなソリューションであり、私たちに最適な方法でカスタマイズすることが可能です。』

EVSのメディアインフラ担当SVPであるPeter Schut氏は、次のように述べています。『本日の発表は、EVSのメディアインフラストラクチャの成長における重要なマイルストーンとなります。これは、米国市場における当社の地位をさらに強化するものであり、あらゆる制作環境に対応できる堅牢で信頼性の高いワークフローを保証するために、当社のチームが注いできた献身的な努力の証です。』

EVSのMediaInfra Stradaは、NAB2022の北ホール、EVSブース2625で展示しています。