アストロデザイン、中継車「オフグリッドスタジオ ATOM’S」にBlackmagicワークフローを採用

東京、日本　2021年12月22日 – Blackmagic Designはこの日、アストロデザイン株式会社が企画、開発した中継車「オフグリッドスタジオATOM’S」にBlackmagic Pocket Cinema Camera 6KやATEM Television Studio 4Kなど、数多くのBlackmagic製品が採用されたことを発表した。オフグリッドスタジオATOM’Sはトヨタのランドクルーザーをベースに作られており、収録、編集、配信全てのワークフローが車内に備わっており、放送局やYouTuberなど幅広いユーザー層が使用できるものとなっている。

アストロデザイン株式会社はリアルタイム高速デジタル処理技術を得意として、高解像度の計測、解析機器や放送機器を開発、生産しており、カメラ、レコーダー、コンバーター、波形モニター、ダウンストリームキーヤー、ラウドネスメーター、アナログ/デジタルメディアインテグレータなど、幅広いスタジオ/中継車向けの製品を揃えている。

同社のオフグリッドスタジオATOM’S（以下ATOM’S）は同社がモータースポーツ事業/自動車用品事業/デザイン事業を手掛け「SUPER GT」などのレースにも参戦し高い成績を残している株式会社トムスと共同で企画、開発した受注生産用の中継車である。トヨタのランドクルーザーにビデオ機器を設置して、これ一台で映像撮影、編集、配信など全てできるようになっている。発電機も搭載しているので外部電源も必要なく、LTEの電波で配信が可能なため、携帯電話の電波が入っているところであればどこでも配信できる。また、ATOM’Sはランドクルーザーをベースに作られているため、普通免許を持っていれば誰でも運転ができる。

コンパクトながらも十分な制作環境を整えているATOM’S。それを実現したのが、数多くのBlackmagic製品だ。

ATOM’Sには、2台のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6Kが無線で映像信号を送れるように装備されており、その映像をATOM’S内に設置されたATEM Television Studio Pro 4Kスイッチャーでスイッチングして、Web Presenterで配信できるようになっている。モニタリングには配信ステータスを確認するSmartView Duoと波形モニタリングのためのSmartScope Duoが使用されており、ルーティングにはSmart Videohub 20×20が導入された。また映像、音声のデエンベデッドにはTeranex Mini SDI to Audio 12G、収録用に、2台のHyperDeck Studio Miniが設置されている。

「一人、または少人数で出かけてすぐに配信できるような、コンパクトな中継車を作ろうという企画で、ATOM’Sが誕生しました。ATOM’Sは特殊免許も必要なく、少人数で運用できるため、様々な場面で利用できると考えています。」と、同社事業本部室、事業担当部長の兒玉隆志氏は話す。「Blackmagic Designの製品は、価格が抑えられているので、中継車の製作コストを抑えられます。また同じメーカーの製品で揃えた方がシステムの安定性も増すことも考慮してBlackmagic製品を多数導入しました。さらに、お客様の希望で機材をカスタマイズすることもできますが、そういった場合でも幅広い製品ラインナップを持つBlackmagic製品は対応がしやすいと考えました。」

ATOM’Sが、初めて使われたのはSUPER GTのレースだという。「車両一台で配信環境が全てそろう長所を採用していただき、最近ではATOM’Sを使って鈴鹿サーキットで行われたSUPER GTのレースでのインタビューなどをライブ配信した事例があります。」

兒玉氏は続ける。「ATOM’Sは、コンパクトで多機能なため大きな中継車が入れないような場所で使ったり、少人数で運用したりすることが可能です。ATOM’Sがあれば、地上波で放送しないようなスポーツの試合でも、少人数のスタッフで時間と費用をあまりかけずにネット配信できます。」

最後に兒玉氏は、こう語った。「Blackmagic製品によって従来の放送関係者だけではなく、YouTuberの方々にも使っていただけるような中継車ができました。トップYouTuberと言われるような方々にとっては、十分購入を検討できる価格です。ATOM’Sによって今まで以上に様々な場所から収録が行えるようになります。さらにWeb Presenterを使うことで、どこからでも配信できます。」

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