映画「Máquina para ver el alma」のリモート・ポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioを使用

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映画「Máquina para ver el alma」のリモート・ポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioを使用

カリフォルニア州フレモント 2021年12月21日 – Blackmagic Designはこの日、アルゼンチンの映画「Máquina para ver el alma(原題)」のリモート・ポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioが使用されたことを発表した。これには編集、グレーディング、VFX、オーディオポストプロダクションが含まれる。また、同作はPocket Cinema Camera 4Kデジタルフィルムカメラを使用してBlackmagic RAWで撮影された。

「Máquina para ver el alma(オーラ・マシーン)」は、アルゼンチン人の若い科学者、ヴァレリアのストーリー。彼女は、未知のエネルギーが生物の中に存在することを実証しようとしているが、男性社会である科学の世界で、信念に凝り固まったシステムに苦しんでいる。年配の科学者たちは、ヴァレリアの探求と発見を過小評価し彼女を潰しにかかるが、あるカメラマンの協力を得て、ヴァレリアは未知のエネルギーの存在を証明を試みるー。

「『Máquina para ver el alma』は、ブエノスアイレス大学で生物学の博士号を取得した女性である私にとって、世界と共有するべきとても重要なプロジェクトでした。」同作の脚本家、監督、共同プロデューサーであるアナ・ローラ・モンセラート(Ana Laura Monserrat)氏は語る。「私は、学問やプロフェッショナルな分野において女性たちが直面する苦しみを理解しています。同作がこういった問題を浮き彫りにすることで、女性たちの力になればいいと思います。」

ストーリーに息を吹き込むため、モンセラート氏は、共同監督、プロデュース、編集、グレーディングをナウェル・スルネツ(Nahuel Srnec)氏に依頼した。スルネツ氏は、カラリスト・ソサエティ・インターナショナル(CSI)のメンバーであり、DaVinci Resolveの認定トレーナーでもある。

映画「Máquina para ver el alma」のリモート・ポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioを使用

「同作は、全編Pocket Cinema Camera 4Kを使用して、Blackmagic RAWで撮影しました。」スルネツ氏は語る。「このカメラは、コンパクトなボディに精緻な技術を搭載しているので、モニターやアクセサリを山のように追加する必要はありません。大型スクリーン、SSDに収録できる実用性、コンパクトなサイズなどにより、迅速かつ機敏に撮影現場を移動できます。また、カメラのダイナミックレンジ、デュアルネイティブISO、優れたBlackmagic RAWにより、照明機材に頼らなくても、昼夜を問わずクリーンなイメージを得られます。」

制作チームは、コロナ禍の検疫ルールに従わなければならなかったので、ポストプロダクションでDaVinci Resolve Studioのリモート・コラボレーション機能を使用した。

「DaVinci Resolve Studioのリモート・コラボレーション機能のおかげで、セカンド・エディターのキャロル・シュトゥーマン(Carol Sturmann)と一緒に全編をラップトップで編集できました。Pocket Cinema Camera 4KからのBlackmagic RAWファイルを、プロキシを作成したりメディアを最適化したりすることなく、直接使用しました。最初は、4K RAW素材の長編映画をラップトップで編集することは不可能だと思ったんですが、Blackmagic RAWの効率性とDaVinci Resolve Studioのパワーをもってすれば、不可能ではありませんでした。」とスルネツ氏。「例えば、波形同期ツールを使用すると、イメージとサウンドをすばやく簡単に同期させることができました。また、カットページでは、最初のラフ編集をスピーディに作成できました。」

編集中により複雑なVFXの作業に向けて、スルネツ氏はDaVinci Resolve StudioのFusionページに切り替えて、VFXの初期パスで最終的な編集のルックをすばやく合成できた。

映画「Máquina para ver el alma」のリモート・ポストプロダクションにDaVinci Resolve Studioを使用

スルネツ氏によると、Fusionの3D作業空間とノードベースのアーキテクチャにより、制作チーム(Ludmila Ortiz、Maximiliano Zamudio、Ailen Sobrales Franze、Mariano Asseff)は、複雑な合成も簡単に作成できたという。「3Dカメラトラッカーは驚くほどすばらしいですね。ショットのクリーニングやスタビライズに使用しました。」同氏は続ける。「スクリーンの入れ替え、背景のクリーニング、登場人物たちが見たり接したりしているエネルギーの画面への統合なども行いました。」

「あるシーンでは、光束が動いている映像を作成する必要がありました。2つの”エネルギー”がぶつかり合い、ひとつは明るく、もうひとつは暗くなっているのが見えます。このシーンは最も難しかったですね。このシーンを完璧にするために、カラーページで複数のResolveFXプラグインを使用してVFXを増幅しました。ResolveFXと、DaVinci Neural Engineを使用するMagic Maskツールは、人物を背景から切り離したり、人物の後ろに光の跡を加えたりする際に非常に役立ちました。」

ワークフローの終盤では、スルネツ氏と、サウンドディレクター兼共同プロデューサーのアンドレア・モック(Andrea Mock)氏は、DaVinci Resolve StudioのFairlightページを使用して、サウンド編集および会話のクリーンアップを行い、スルネツ氏はさらにカラーページを使ってグレーディングを行なった。

「この作品でBlackmagic Design製品を使用したことは、大正解でしたね。より自由に、よりクリエイティブに作業ができ、すばらしい作品に仕上げることができました。2022年の映画公開が待ちきれません。」スルネツ氏は最後こう結んだ。

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