フランスの公共放送局がフランス3のニュースルームにFairlightを選択

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フランスの公共放送局がフランス3のニュースルームにFairlightを選択

イギリス、マンチェスター – 2021年12月3日 – Blackmagic Designはこの日、フランス・テレヴィジオンが、Fairlightを中心とするデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)を導入して、同社のオーディオおよびビデオのポストプロダクション設備をアップグレードし、将来性を確保したことを発表した。

パリの販売代理店、Magic Hourのサポートを受け、フランス・テレヴィジオンは、フランス国内で様々な業務を行う24箇所の地域ニュースルームのハブに、2つのベイシステムで31のFairlight Advanced Consoleを導入した。

「24箇所のニュースルームにわたって、継続的な放送を保証し、地域の放送用ニュース制作を流動的かつ迅速に行うことができるソリューションが必要でした」と語るのは、エンジニアリングおよび技術サービスの責任者、グレゴリー・ヴァイタル(Gregory Vital)氏。

同氏は続ける。「以前のソリューションでは目的を果たせなくなりました。また、サポートにかかる時間と費用も相当なものでした。」

エンジニアリングチームとサポートチームが緊密に連携し、複数の拠点で大規模なテストを行ったことで、フランス・テレヴィジオンは、Blackmagic Designのサポートのもと、シミュレーション環境でFairlightのハードウェアとソフトウェアを使用することができた。

フランスの公共放送局がフランス3のニュースルームにFairlightを選択

多くのワークフローが自動化されていたため、新しいソリューションは、将来が保証されたオーディオおよびビデオのツールセットを搭載しており、かつ同社がニュース分野全体で使用する既存のメディア&制作アセット管理(PAM)とシームレスに統合するものである必要があった。

「Fairlightは、私たちの当面の要件すべてと、将来4Kワークフローに拡張する上でのサポートも満たしていました。DaVinci ResolveのAPIにアクセスできることで、既存のシステムおよびワークフローのオートメーションにFairlightをすばやく統合でき、オペレーターたちにとって円滑な移行となりました。」

放送ニュースの読み込みワークフローは2種類ある。これらは、iMediaからDaVinci ResolveにAPIリクエストを送信することで自動化される。その際に使用されるPythonmスクリプトは、ワークセッションをテンプレートから作成・ロードする。「出力ワークフローに関しては、AAF、MXF、または音声のみを、デリバリープリセットを使用して出力できます」と話すのは、サウンドボードのオペレーター、パスカル・アーノルド(Pascal Arnold)氏。

フランス・テレヴィジオンは、Fairlightコントロールサーフェスの品質と仕様に感銘を受けた。「オペレーターたちは、EQなどの基本的な機能とコントロールにより直接的にアクセスできるようになりました。これは、オンエアまでのスピードが肝心となる放送ニュースルーム環境において、極めて重要です」と、オーディオビジュアル・マネージャー、アマンディン・ドゥーセ(Amandine Doucet)氏は説明する。

シニア・プロジェクト・マネージャーのアントワーヌ・フリノイス(Antoine Flinois)氏は話す。「これらのコンソールがモジュール方式であり、カスタム収納棚やBlackmagic Designシャーシに統合できることは大きな利点です。これにより、様々なミキシング環境に導入できました。」

フランスの公共放送局がフランス3のニュースルームにFairlightを選択

IPアプリケーション・エンジニアのカメル・ファウナス(Kamel Founas)氏は、人間工学に基づいたFairlight Desktop Audio Editorは実に貴重だという。「適切にコンフィギュレーションした後は、数多くのショートカットとマクロを簡単に使用できます。ミキシング処理が高速化することは、ニュースワークフローにとって大きなプラスです。」

現在のスタッフおよび新しいスタッフに対する教育目的で、France Télévisions Universitéと緊密に連携し、認定トレーニングプログラムも導入された。「製造業者と販売代理店の協力を得て、Fairlightの認定スーパーユーザー・グループを作りました」と、ヴァイタル氏。「これにより、社内トレーニングを効果的にサポートし、各地域の独立および作業速度を向上できます。」

DaVinci Resolveの開放性も、同放送社がFairilightの導入を決断する上で決め手のひとつとなった。「近代的でオープンなプラットフォームを統合することで、システムを更新する際の選択肢が広がり、互換性の問題に阻まれることもありません」と、ヴァイタル氏は言う。

このプロジェクトは非常に大きな業務であったと同氏は話す。「18か月未満で、既存のワークフローにFairlightを統合し、190人にトレーニングを提供し、フランス全土で24箇所のセンターを運営可能にする必要がありました。それもすべて、コロナ渦においてです。」

「このプロジェクトでは、Fairlightコンソールを24の地域で迅速に展開することが重要でした」と話すのは、Blackmagic Designのディレクター、ティム・シドンズ(Tim Siddons)氏。「弊社公認のFairlight販売店であるパリのMagic Hourと緊密に連携することで、フランス・テレヴィジオンのビジョンを全地域で予算内で実現できました。」

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