ブラックマジックデザイン、新製品Blackmagic URSA Broadcast G2を発表

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ブラックマジックデザイン、新製品Blackmagic URSA Broadcast G2を発表

6Kデジタルフィルムセンサーを搭載した次世代の放送カメラ。
+36dBまでのデュアルゲインISOに対応し、H.265およびBlackmagic RAWファイルフォーマットでの収録などをサポート!

カリフォルニア州フレモント 2021年11月12日 – Blackmagic Designはこの日、Blackmagic URSA Broadcast G2を発表した。同カメラは、次世代のプロ仕様放送用カメラで、6Kデジタルフィルムセンサーを搭載しているため、従来型の放送およびオンラインの放送でデジタルフィルムの品質が得られる。高度な6144 x 3456デジタルフィルムセンサーは、低照明条件で極めて優れた能力を発揮し、+36dBまでのデュアルゲインISOおよび13ストップのダイナミックレンジに対応している。Blackmagic URSA Broadcast G2は、H.265およびBlackmagic RAWファイルフォーマット、第5世代Blackmagicカラーサイエンス、外付けディスクへの収録用のUSB-C拡張ポートなどもサポートしている。

Blackmagic URSA Broadcast G2は、Blackmagic Design販売店にて$3,995で販売中。

新製品のBlackmagic URSA Broadcast G2は、従来型の放送とオンライン放送の両方を考慮して作られた、極めてパワフルなカメラ。3種類のカメラの機能が1台に凝縮されており、需要に合わせて4Kプロダクションカメラ、4Kスタジオカメラ、6Kデジタルフィルムカメラとして使用できる。すでに所有しているレンズやバッテリーを使用できる非常に優れたソリューションだ。一般的なSDカード、UHS-IIカード、CFast 2.0カード、外付けUSBディスクのいずれかに、H.265、Apple ProRes、Blackmagic RAWなどの広く使用されているフォーマットで収録可能。つまり、あらゆるビデオソフトウェアや放送メディア管理システムと互換性がある。また、レンズマウントも交換可能。ここまで柔軟性の高い放送用カメラはないと言える。

大型の6KセンサーとBlackmagicの第5世代カラーサイエンスの組み合わせにより、デジタルフィルムカメラと同じイメージングテクノロジーを使用して撮影が行える。6Kセンサーの解像度は6144×3456なので、放送とデジタルフィルム制作の両方に使用できる柔軟性がある。B4レンズでの撮影では、センサーの4Kウィンドウを使用してUltra HDで放送可能。PLまたはEFレンズマウントに交換すると、センサーの6K解像度をフルに使用してデジタルフィルムを制作できる。13ストップのダイナミックレンジで、暗い黒から明るい白までキャプチャーできるので、カラーコレクションに最適。デジタルフィルム品質で放送できるため、画質に革命的な変化をもたらすだろう。

URSA Broadcastの新機種は低照明での性能に極めて優れているため、環境光での撮影に対応可能。月明かりでも撮影できる。Blackmagic URSA Broadcast G2は、-12dB(ISO 100)から最大+36dB(ISO 25,600)までのゲインをサポート。イメージ内のグレインおよびノイズを低減するように最適化されているが、センサーのダイナミックレンジは完全に維持される。ゲインは、カメラのスイッチ、LCDメニュー、SDIリモートカメラコントロールのいずれかを使用して設定可能。

ブラックマジックデザイン、新製品Blackmagic URSA Broadcast G2を発表

URSA Broadcast G2にはB4放送用レンズマウントが搭載されており、光学系はカメラのセンサーとマッチするように特別に設計されている。B4レンズマウントでは、近代的なUltra HDレンズや低価格のHDレンズを使用可能。旧型のHDレンズはHDを遥かに上回る解像度に対応していることが多いため、低コストで優れた品質のイメージが得られる。B4レンズはパーフォーカル(同焦点)レンズで、ズームイン/アウトを行なってもフォーカスが外れないため、撮影中に焦点を何度も合わせ直す必要がなく、さらに、レンズの電子制御にも完全に対応しているため、フォーカス、アイリス、ズームをカメラのコントロールや、リモートで調整可能。また、他のタイプのレンズを使用したい場合は、PLやEFなどのマウントに交換可能。

URSA Broadcast G2は、高品質のNDフィルターを搭載。カメラに入り込む光量を即座に減少させることができる。1/4、1/16、1/64-stopフィルターは、URSA Broadcast G2のイメージセンサーおよびカラーサイエンスにマッチするように特別に設計されているため、広いラティチュードと優れたカラリメトリが得られる。これにより、様々な状況で、異なる組み合わせのアパーチャーとシャッターアングルを使用できる。IRフィルターは、可視光と赤外波長を均等にフィルターして、IR汚染を除去するよう設計されている。フィルター設定は、LCDスクリーンに分数、ND番号、F値のいずれかで表示可能。

URSA Broadcastは、あらゆる放送システムや編集ソフトウェアで使用されている標準的なファイルフォーマットをサポート。ProRes 422 HQおよびProRes 422をQuickTimeファイルに収録する。新機種のBlackmagic URSA Broadcast G2はH.265の収録にも対応しており、60:1から285:1までの圧縮率で極めて小さなファイルを10-bit放送品質で収録可能。また、Blackmagic RAWの収録もサポートしている。この画期的な新フォーマットは、カメラからのセンサーデータを完全な品質でキャプチャーし、維持するように作られている。あらゆるタイプのワークフローに適した多数のファイルフォーマットを使用できる。

デュアルCFast 2.0レコーダーおよびデュアルSD/UHS-IIカードレコーダーを搭載しているので、作業に合わせてメディアを選択可能。いずれも、コンピューターやカメラを扱う店舗で簡単に手に入る一般的で安価なメディアだ。デュアルメディアスロットを使用すれば、URSA Broadcastでノンストップ収録が可能。1枚目のカードがフルになると、自動的に2枚目のカードに収録を継続するので、収録中にフルになったカードを交換できる。高品質のProResおよびH.265ビデオファイルフォーマットを収録するのに十分な速度が得られ、高フレームレートのUltra HDでの作業にも対応。これにより、既存の放送システムへURSA Broadcast G2を簡単に統合できる。12-bitのBlackmagic RAWシネマファイルの収録にも対応。

Blackmagic URSA Broadcast G2は背面に高速USB-C拡張ポートを搭載しているため、外付けディスクへの収録や、幅広い種類のアクセサリの接続が可能。低コストの外付け大型USBフラッシュディスクを接続すると、ProResおよびH.265に加え、高品質の12-bit Blackmagic RAWファイルを収録でき、後から編集やカラーコレクションを行える。つまり、ディスクをコンピューターに移動するだけで作業できるので、ファイルのコピーに時間を割く必要はない。さらにUSBポートは、接続したあらゆるディスクに給電できる。

ブラックマジックデザイン、新製品Blackmagic URSA Broadcast G2を発表

Blackmagic URSA Broadcast G2はUltra HDカメラとして優れているだけでなく、HDの撮影にも使用できる優秀なカメラ。高解像度センサーと第5世代のカラーサイエンスにより、ハイダイナミックレンジで色忠実度の高い美しいイメージが得られる。HDで撮影する必要がある場合、カメラはイメージセンサーを1080HDまたは720HDビデオフォーマットにスケーリングする。これにより、映像を世界各地から、あらゆるHDまたはUltra HDビデオフォーマットで即座にオンエア可能。またHDで作業している場合、高解像度のセンサーでは、サブピクセル単位のイメージ処理が行われるため、アンチエイリアスで驚くほどシャープなイメージが得られる。Blackmagic URSA Broadcast G2はHDとUltra HD制作の両方に適しており、将来にわたって長く使用できるカメラだ。

URSA Broadcastは交換可能なレンズマウントを搭載しているため、B4レンズマウントをEF、PLマウント、さらにFマウントにも簡単に付け替え可能。URSA Broadcast G2にはB4マウントが標準装備されており、スペアのEFマウントが同梱されている。つまり、業界に入って日が浅いユーザーは、マウントを交換して、低コストの写真用レンズを使用して撮影を開始できる。写真用レンズは高解像度の写真撮影向けに設計されているため、驚くほど高品質だ。また、オプションのPLおよびFマウントも別売りで取り揃えている。デジタルフィルム用の撮影には、PLレンズマウントが適している。これは、シネマレンズで最も広く使用されているレンズマウントだ。URSA Broadcast G2では、1台のカメラで事実上すべての近代的なレンズを使用できる。

ハイエンドのURSA Mini Pro 12Kと同じ第5世代カラーサイエンスを採用しているため、新製品のURSA Broadcast G2では、すべてのショットで美しく、正確なスキントーンと忠実なカラーの優れた画質を得ることが可能。新しいダイナミック12-bitガンマカーブは、ハイライトとシャドウのカラーデータをより多くキャプチャーするように設計されているので、一層美しいイメージを撮影可能。このカラーサイエンスは、複雑なBlackmagic RAWイメージ処理の一部も担うため、センサーからのカラーおよびダイナミックレンジのデータがメタデータとして保存され、ポストプロダクションで使用できる。

オプションのZoom DemandおよびFocus Demandを追加すると、ライブプロダクションに写真用レンズを使用できる。両機種ともUSB-C接続を搭載しているので、カメラの電子レンズコントロール経由でレンズを操作可能。2つのUSB-Cポートをそれぞれ搭載しているので、デイジーチェーンでZoom DemandとFocus Demandを接続し、単一のUSBコネクターでカメラに接続できる。高精度の調整ができるように設計されており、繊細なレンズコントロールが可能。三脚のハンドルから手を離さずにフレーミングやレンズの調整が行える。

URSA Broadcast G2で完璧に動作するように特別に設計されたアクセサリも多数ある。ショルダーマウントキット、Vロックバッテリー、トップハンドルは同梱されており、追加で購入する必要はない。また、B4レンズを所有しておらず、写真用レンズで撮影を始めたいユーザー向けに、スペアのEFレンズマウントも同梱している。ビューファインダーは、オプションのBlackmagic URSA Viewfinder、あるいはライブプロダクション用にはBlackmagic URSA Studio Viewfinderを追加できる。オプションのファイバーコンバーターを接続すると、2km離れた場所から一本のSMPTEファイバーでカメラに給電可能。長尺収録には、URSA Mini Recorderをオプションで追加することで、外付けSSDに収録できる。

「オリジナルモデルのURSA Broadcastの柔軟性は大変好評をいただいており、放送においてデジタルフィルムカメラの品質が得られるカメラを求める声が寄せられていました」と語るのは、Blackmagic Design CEO、グラント・ペティ。「それを受けて、新製品のURSA Broadcast G2を発表しました。これにより、放送向けに設計されたカメラとデジタルカメラの画質のどちらかを優先させる必要はなくなりました。URSA Broadcast G2では、両方が得られます!URSA Broadcast G2はプロダクションカメラ、スタジオカメラ、デジタルフィルムカメラとして使用できるので、3種類のカメラ機能が1台に搭載されていると言えます。従来型の放送でもオンラインの放送でも、ハリウッド品質のデジタルフィルムで撮影できることで、創造性の幅が広がることでしょう!」

ブラックマジックデザイン、新製品Blackmagic URSA Broadcast G2を発表

Blackmagic URSA Broadcast G2の機能

  • 13ストップのダイナミックレンジに対応したネイティブ6Kセンサー
  • +36dBまでのISOに対応。低照明条件でも優れたパフォーマンスを実現
  • USB-Cポートで外付けディスクに直接収録
  • 第5世代のBlackmagicカラーサイエンスに対応
  • 超高品質のBlackmagic RAW収録に対応
  • オプションのFocus DemandおよびZoom Demandでレンズコントロール
  • 新製品Blackmagic URSA Mini Recorderと互換
  • ポストプロダクション用のDaVinci Resolve Studioを同梱

ご購入と価格

Blackmagic URSA Broadcast G2は、Blackmagic Design販売店にてUS$3,995(税抜価格)で販売中。

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