トーンズ・アンド・アイの「Won’t Sleep」の編集およびグレーディングに、DaVinci Resolve StudioとSpeed Editorを使用

  • Blackmagic Design
トーンズ・アンド・アイの「Won't Sleep」の編集およびグレーディングに、DaVinci Resolve StudioとSpeed Editorを使用

カリフォルニア州フレモント 2021年8月12日 – Blackmagic Designはこの日、トーンズ・アンド・アイの「Won’t Sleep」のミュージックビデオが、オーストラリアのVisible Studiosにより、DaVinci Resolve Studioを使用して編集およびグレーディングされたことを発表した。DaVinci Resolve Studioのエディット、カット、カラーページと、DaVinci Resolve Speed Editorを組み合わせて使用することで、Visible Studiosは複雑なポストプロダクション工程を1週間以内で仕上げることができた。

「Won’t Sleep」は、トーンズ・アンド・アイの新アルバム「Welcome to the Mad House」のファースト・シングル。同曲のミュージックビデオは、数週間の内に、世界中で数百万回再生された。同ミュージックビデオは、ニック・コザキス(Nick Kozakis)氏とリアム・ケリー(Liam Kelly)氏が監督を務めた。2人の少女が、森の中の不気味な家を見つけ、恐ろしいパーティに迷い込むというストーリー。

以前にもトーンズ・アンド・アイの大ヒット曲のミュージックビデオを手掛けたVisible Studiosが、「Won’t Sleep」の制作とポストプロダクションを担当。このミュージックビデオは、90人のダンサーと36人のメイクアップアーティストが参加し、トーンズ・アンド・アイのこれまでのどのミュージックビデオよりも大掛かりなものとなった。

「このビデオは、ティム・バートン監督、ロッキー・ホラー・ショー、そしてムーラン・ルージュからインスピレーションを得ており、映画『マチルダ』のビジュアルをヒントにしています。このビデオは内容が盛りだくさんですが、DaVinci Resolveを使用することで、まとめることができました。」Visible Studiosのプロデューサーであるティモシー・ホワイティング(Timothy Whiting)氏は語る。

トーンズ・アンド・アイの「Won't Sleep」の編集およびグレーディングに、DaVinci Resolve StudioとSpeed Editorを使用

同ビデオでは、ルックと雰囲気が次々と変化する。冒頭、2人の少女のシネマライクで自然な森のシーンが映し出され、そこから迫り来る暗い影、家の中の赤い照明、パーティシーンとコントラストを描く不気味な黒い虚空、突発的な動きをするカメラワーク、ドラマチックな照明効果が次々と繰り広げられる。

「私たちは、トーンズや、メイクアップチーフのダニエル・ルース(Danielle Ruth)、アートディレクターのビアンカ・ミラーニ(Bianca Milani)と緊密に協力し合って、すべての異なるルックを制作しました。これは本当の意味での共同作業でしたが、これらの素晴らしいアイデアをポスプロでまとめることになりました。」ホワイティング氏は続ける。

「メインとなるパーティのシーンは、不気味な要素があり、恐ろしいけれども楽しい家の雰囲気、そして比較的受け入れやすい雰囲気にしようと思っていました。出演者たちのメイクがよく見えるよう、濃い赤を照明効果と共に使用する必要がありました。そして、家の中にたくさんの人がいて様々な動きをしていることや、独特のメイク、ダイナミックのカメラワークなどが非常に重要でした」とホワイティング氏。

パーティ会場でのモンスターや化け物たちのクローズアップや、少女たちの主観ショットでは、Visible Studiosは、DaVinci Resolve StudioのズームブラーエフェクトとSpeed Editorを大いに活用したという。

トーンズ・アンド・アイの「Won't Sleep」の編集およびグレーディングに、DaVinci Resolve StudioとSpeed Editorを使用

「パーティの場面では、化け物たちのクローズアップにズームブラーエフェクトを多用して、少女たちの主観ショットを強調しました。撮影にはおよそ2日かかり、膨大なフッテージを撮影しました。納期が厳しかったので、フッテージをすばやく確認する際に、Speed Editorは本当に便利でした。」

ホワイティング氏は続ける。「また、Resolveのパッチツールを使用して出口のサインや煙探知機を映像から取り除き、出力ブランキング機能を使用して家の中と外のアスペクトレシオを変換し、カラーワーパーを使用して森を銀色がかったルックにしました。また、ホラー映像にとって重要なことですが、パッチツールを使って煙が足りない場所に煙を複製し、煙が充満しているようにしました。」

このミュージックビデオのポストプロダクションで難しかったことは、映像の管理とグレーディングであった。狭い場所に、特殊メイクをした人がひしめきあっている映像である。DaVinci Resolve Studioは、編集、グレーディング、Fusion VFXツールを単一のアプリで使用でき、さらにコラボレーション・ツールにより、全体的なプロセスを効率化できる。

「Resolveでは、編集、カラー、VFXの作業を同じ場所で実行できるので、全体的な作業効率がアップします。様々なセットアップで撮影したこともあり、フィードバックを待つ間にグレーディングを開始できたので、早い段階でルックを確立でき、最後に慌てずにすみました。撮影では常に何か不要なものが映り込んでしまいます。これらは、ポスプロで取り除いたり、クロップしたり、エフェクトを加えることで修正します。Resolveでは、いつでも気付いた時に、その都度変更を加えることができます。他の部署に影響を与えたり、コンフォームで変更が飛んでしまうという心配はありません。」ホワイティング氏は最後こう結んだ。

トーンズ・アンド・アイの「Won't Sleep」の編集およびグレーディングに、DaVinci Resolve StudioとSpeed Editorを使用
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