ブラックマジックデザイン、新しいHyperDeck Studioを発表

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ブラックマジックデザイン、新しいHyperDeck Studioを発表

HyperDeck Studioレコーダーの新シリーズでは、
放送品質のH.264、Apple ProRes、DNxビデオファイルをSDカードまたはSSDメディアに収録可能!

アメリカ合衆国カリフォルニア州フレモント 2021年7月29日 – Blackmagic Designはこの日、HyperDeck Studioの新シリーズを発表した。同シリーズでは、デザインの改良とコーデックのアップグレードに加え、より多くの種類のメディアのサポートが追加された。全モデルは、ProRes、H.264、DNxHDファイルのいずれかで、PCMまたはAACオーディオを収録・再生可能。また、全機種でSDカードおよびUHS-IIカードに対応しており、ProシリーズではSSDをサポートしている。

HyperDeck Studioは、Blackmagic Design販売店にてUS$495〜で販売中。

HyperDeck Studioは、放送品質のビデオファイルを直接SDカードおよびSSDメディアに収録できる。全モデルは、H.264、Apple ProRes、DNxHDファイルのいずれかに、PCMまたはAACオーディオで収録可能。また、4KモデルはH.265ファイルにも対応。個別収録においては、タイムコードとリファレンスジェネレーターも内蔵しているため、複数のユニットを同期可能。このようなパワフルな機能を多数搭載しているため、HyperDeck Studioは放送、ライブプロダクション、複数画面のデジタルサイネージに最適。

HyperDeck Studioレコーダーの新モデルは、完全に再設計され、数十種類の新機能を搭載している。高位機種は、新しい放送スタイルのフロントパネルコントロールを搭載しており、リアパネルの接続の数が増えた。

ブラックマジックデザイン、新しいHyperDeck Studioを発表

HyperDeck Studio 4K Pro

HyperDeck Studioは4機種を展開しているため、あらゆるタイプの作業に対応できる。3G-SDIベースのHD Miniモデルは、H.264、ProRes、DNxHDファイルをSDカードに収録・再生でき、UHS-IIカードまたは外付けUSBディスクを使用する場合は1080p60までのSDおよびHDフォーマットをサポートしている。HD Plusモデルは、優れたトランスポートコントロール、フロントパネルヘッドフォンおよびスピーカー、フィル&キー出力に対応した6G-SDI、SDIモニタリングを搭載しており、1080p60までのH.264、2160p30までのProResおよびDNxHDに対応。フルラック幅のHD Proモデルは、HD Plusモデルの機能に加え、2つのSSDスロット、およびクラッチ機能に対応した機械加工のサーチダイヤルを搭載している。極めてパワフルな4K Proモデルは、H.264、H.265、ProRes、DNxを2160p60までのSD、HD、Ultra HDで収録可能。

HyperDeck Studioは、従来のデッキスタイルのトランスポートコントロールを採用。ジョグ、シャトル、スクロールを実行できるサーチダイヤルなどを搭載している。LCDにはモニタリング用のビデオに加え、正確なオーディオレベルメーターが表示され、VUまたはPPMで切り替え可能。使い慣れたVTR式のコントロールと内蔵LCDスクリーンにより、HyperDeck Studioはすばやい操作が可能なだけでなく、操作方法も簡単に習得できる。

HyperDeck Studioの全モデルは、一般的なSDカードおよびUHS-IIカードへの収録をサポートしているため、高額なカスタムメディアは必要ない。Proシリーズは2つのSSDスロットも搭載しているため、2種類のメディアを使用可能。また、外付けUSBディスクにも収録できる。1TBのカードに、H.265では2160p60 Ultra HDで最長58時間、H.264では1080p59.94で最長157時間の収録が可能。つまり、1枚の1TBのカードにHDで6日間以上、収録を続けられる。

HyperDeck Studioの全モデルはデュアル・メディアスロットを搭載しているため、継続的な収録が可能。収録中のカードがフルになると、自動的に次のカードに収録が継続される。これは、長時間のライブイベントの収録に最適だ。ホットスワップ可能なので、フルになったカードを空きカードに交換する間も別スロットで収録が引き継がれる。

HyperDeckは、今日最も幅広く使用されているコーデックに対応。全モデルはDNxおよびProResをサポート。さらに、全モデルは、NTSC、PAL、720p、1080pおよび真の1080iインターレースフォーマットでの収録で、フル10-bitの4:2:2までのH.264に対応。4KモデルはUltra HDの収録時にH.265を使用できる。つまり、60:1から285:1の圧縮率を用いて、完全な放送品質で極めて小さなファイルに収録可能。オーディオは、非圧縮のPCM、またはYouTubeにファイルをアップロードする場合はAACから選択できる。全モデルは、exFATとHFS+ディスクフォーマットに対応しており、単一のファイルに長尺収録する。PlusおよびProシリーズは、フィル&キー再生用にProRes 4444にも対応。

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HyperDeck Studio 4K Pro

HyperDeck Studioはモデルによって、様々なビデオおよびオーディオインターフェースを搭載しており、3G-SDI、6G-SDI、12G-SDIなど、必要に応じて機種を選択できる。全モデルは、テレビやプロジェクターへの接続用にHDMIを搭載。また、ProおよびPlusシリーズにはSDIモニタリング専用の出力も搭載されており、オンスクリーンステータスにも対応している。ProおよびPlusシリーズは2つのSDI出力を搭載しているため、ProRes 4444ファイルを再生でき、ライブプロダクションスイッチャーでのキーイング用にフィルとキーを同時に出力可能。4Kモデルは10Gイーサネットを搭載しているため、ファイルをネットワークで高速にコピーできる。

マルチレートSDIであるため、最も幅広く使用されているビデオフォーマットに対応。SDフォーマットはNTSCとPAL、720p HDフォーマットは720p50および720p59.94p、1080iインターレースHDフォーマットは1080i50および1080i59.94、1080p HDフォーマットは1080p23.98、24、25、29.97、30、50、59.94、60pを含む。また、1080 PsFフォーマットにも対応。4Kモデルでは、2160p60までのUltra HDフォーマットをサポートしている。さらに、4Kモデルは30pまでの2Kおよび4K DCIレートにも対応。

HyperDeck StudioはUSB接続を使用したウェブカム出力をサポートしているため、多様なコンピューターソフトウェアと互換している。HyperDeckは放送品質のビデオソースだが、コンピューターは一般的なウェブカメラであると認識する。HyperDeck StudioのUSBウェブカム機能は、Zoom、Microsoft Teams、Skypeなどのあらゆるビデオソフトウェアで使用でき、Open BroadcasterやXSplit Broadcasterなどでライブ配信可能。

高度なHDRフォーマットをサポートしているので、最新の劇場映画ワークフローにいつでも対応可能。収録中、SDIおよびHDMI入力はHDRビデオフォーマットを自動的に検出し、ファイルに適切なHDR情報をタグ付けする。PQおよびHLGフォーマットの静的メタデータは、ST2084規格に基づいて扱われる。HyperDeck Studio PlusおよびProシリーズでは、3D LUTをモニタリング出力にロードできるため、ルックを追加したり、フィルムガンマをビデオガンマに変換できる。

HyperDeck Studioは、プロ仕様のマルチチャンネルSDIオーディオに対応しており、最大16チャンネルを収録可能。SDIモニタリングステータス・オーバーレイはオーディオメーターを表示でき、有効にしたチャンネル数を同時に表示するので、選択に応じて2ch、4ch、8ch、16chのメーターを確認できる。オーディオメーターは正確な挙動を使用するように設計されており、LCDメニューでVUまたはPPMメーターに切り替え可能。

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HyperDeck Studio HD Plus

空きカードに交換する前にメディアがフルになったり、カードが遅すぎる場合、収録したコンテンツにコマ落ちが生じる。この問題を解決するために、HyperDeck Studio 4K Proではキャッシュ用に、M.2フラッシュディスクを追加できるようにアップグレード可能となっている。これにより、低価格のメディアや外付けディスクを使用する際に生じる速度の問題が解消される。メディアの速度が収録に十分でない場合に、キャッシュが自動的に収録を引き継ぎ、メディアがキャプチャーできないコンテンツを収録する。たとえカードが一杯になっても、収録はカードが交換されるまでキャッシュに継続される。また、メディアが対応できない速度のフォーマットもキャッシュでは収録できるため、低速の機械式USBハードディスクにUltra HDを収録することも可能。

全モデルにタイムコードとシンクジェネレーターが内蔵されているため、複数のユニットを使用して、デジタルサイネージやマルチチャンネルの収録が行える。各HyperDeckは、内部の同期およびタイムコードジェネレーターに直結した、リファレンスおよびタイムコード専用の出力を搭載。ジェネレーターは、入力にリファレンスまたはタイムコードが接続されない限り”フリーラン”で機能する。これらが接続されると、ジェネレーターは自動的にロックする。つまり、HyperDeck間でループして、複数のレコーダーを完璧にタイミングが合った状態で使用できる。

HyperDeck Studioは複数の言語に対応しているため、辞書を片手に操作する必要はない。対応言語は、日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、ポルトガル語、トルコ語、ポーランド語、ウクライナ語。

HyperDeck Studioは、事実上ほぼすべてのポストプロダクションソフトウェアと互換性を持つファイルで収録を行う。また、H.264で収録する場合、HyperDeck StudioからYouTube、Facebook、Vimeo、Twitterなどの配信サービスにファイルを直接アップロード可能。さらに、HyperDeckはポストプロダクションで使用するのと同じフォーマットを使うため、DaVinci Resolve、Apple Final Cut Pro、Adobe Premiere Pro、Avid Media Composerなどの人気の編集ソフトウェアを使用できる。FusionやAdobe After EffectsなどのVFXソフトウェアも使用可能。HyperDeckはコンピューターでフォーマットされたディスクに収録するため、あらゆるコンピューターにディスクをマウントするだけで、トランスコードやファイルの変換を実行せずに編集を始められる。

持ち運び可能な放送ソリューションが必要な場合、1/3Uラック(約13cm)幅のコンパクトなデザインに、多数の機能を搭載しているHyperDeck Studio HD Miniが最適。1Uラックに3台のレコーダーを設置できるサイズだ。オプションのTeranex Mini Rack Shelfを使用すると、3台並べてマウントし、標準の機材ラックにボルト留め可能。あるいは、HyperDeck Studio MiniをTeranex Mini – Analog to SDI 12Gなどの他のモジュールと組み合わせれば、同じラック内で入力をアナログからSDIに変換できるのでアーカイブ作業に最適。HyperDeck Studio HD Miniは、ラックマウントせずに単独でデスクトップで使用する場合にも優れたデザインとなっている。

「HyperDeck Studioの新モデルで、今まで以上に優れたユーザーエクスペリエンスを提供できればと思っています。また、機種間での機能に一貫性を持たせました」と語るのは、Blackmagic Design CEO、グラント・ペティ。「HyperDeck Studio HD Miniは、リファレンスおよびタイムコードジェネレーター、H.264、ProRes、DNxでの収録、デュアルメディアスロット、USBディスクへの収録に対応しているため、低位機種であっても非常にパワフルです。非常にエキサイティングですね。」

HyperDeck Studioの特徴

  • エレガントな新デザインの4機種を展開
  • 内蔵カラーLCDはデッキステータスに対応
  • デュアル・メディアカードスロットでノンストップ収録が可能
  • 標準のH.264、H.265、ProRes、DNxファイルに収録
  • 最新の放送技術インターフェースをサポート
  • 3G-SDI、6G-SDI、12G-SDIモデルから選択可能
  • ウェブカメラとして認識されるUSBにより、あらゆるビデオソフトウェアを使用可能
  • 収録ファイルに対する高度なHDRをサポート
  • プロ仕様のマルチチャンネル・デジタルオーディオ
  • 個別収録用の内蔵タイムコードおよびシンクジェネレーター
  • 11ヶ国語のユーザーインターフェース
  • あらゆる人気の編集およびVFXソフトウェアに対応
  • 小型の機種は、わずか1/3Uラック幅

ご購入と価格

HyperDeck Studioは、US$495〜(税抜価格)で世界各地のBlackmagic Design販売店にて販売中。

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HyperDeck Studio HD Plus

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