フェンダーの新しいハリウッドスタジオ、Pocket Cinema Camera 6KおよびATEM Mini Proを導入

  • Blackmagic Design
フェンダーの新しいハリウッドスタジオ、Pocket Cinema Camera 6KおよびATEM Mini Proを導入

カリフォルニア州フレモント 2021年7月22日 – Blackmagic Designはこの日、世界有数の楽器メーカーであるフェンダーがPocket Cinema Camera 6KおよびATEM Mini Proライブプロダクションスイッチャーを新しいスタジオに導入したことを発表した。これは、ライブ配信や事前収録したコンテンツの制作用に、シネマ品質の放送スタイルシステムの構築に加え、リモートワークフローを作成することを目的に、カリフォルニア州ハリウッドにある同社のデジタルスタジオのアップグレードの一部として実施された。

制作のほとんどはFender Play®プラットフォームのレッスンの撮影に使用されている。Fender Play®は、アコースティックギター、エレキ・ギター、ベース、ウクレレを習得するための学習アプリ。様々なCMやプロモーションビデオの制作なども行っており、スタジオのスケジュールは常に一杯だという。毎月平均100本のビデオを制作しており、立ち上げ以来、Fender Play®スタジオは700本以上のビデオを制作してきた。

各Fender Play®スタジオには、Pocket Cinema Camera 6Kが設置されており、ATEM Mini Proにフィードが送信されている。収録はMultiDock 10Gで行われており、SmartView DuoおよびSmartView 4KモニターとMultiView 4がリファレンスに使用されている。

フェンダーの新しいハリウッドスタジオ、Pocket Cinema Camera 6KおよびATEM Mini Proを導入

「制作とポストプロダクションのワークフローは、継続的に同時に稼働しており、多くの意味で通常の放送制作と同様に機能します」と語るのは、フェンダーのデジタルスタジオ制作コンサルタントのマーティン・クリスチャン(Martin Christien)氏。「制作の各段階において、物理的・技術的に距離を保ち、スタッフや出演者の安全を確保しています。」

「最近の安全に関するルールに従うために、制作のワークフローを区分化する必要に迫られました」とフェンダーのデジタルスタジオ運営責任者であるデレク・スノーデン(Derek Snowden)氏は語る。「品質と制作ボリュームを維持する必要がありましたが、それ以上に常に制作関係者の安全を維持することが重要でした。つまり、技術側および制作側の両方において、非接触型のワークフローを新しく構築する必要がありました。」

Fender Play®のハリウッドスタジオは、ハブアンドスポーク方式を採用しており、Pocket Cinema Camera 6Kのような各構成要素が、ATEM Mini Pro、MultiDock 10G、SmartViewモニターのあるスタジオの中央制御ハブに接続されている。

「ワークフローを通して、この構造に従うことで、構成要素と物理的に接触することなく、モニタリングや操作を行う必要があります」とスノーデン氏は説明する。「カメラ設定の調整や収録の開始は、リモートで行う必要があります。メディアも操作コンソールで収録されるため、スタッフ同士の社会的距離を維持できます。」

フェンダーの新しいハリウッドスタジオ、Pocket Cinema Camera 6KおよびATEM Mini Proを導入

Blackmagic RAW、Pocket Cinema Camera 6KおよびMultiDock 10GのUSB-Cベースの収録、ATEM Mini Proのカメラコントロール機能は、新しいワークフローおいて極めて重要な役割を担っている、とクリスチャン氏は語る。「これらの機能により、プロのスタジオに必要な機能とリモート機能を、軽量化したワークフローに収めることができました。Blackmagic RAWは、以前のワークフローと比較して、はるかに広いラティチュードと深みが得られます。これは、放送スタイルのワークフローでは通常ほとんど期待できないレベルの高い能力です。」と同氏。

同スタジオには、Pocket Cinema Camera 6KとMultiDock 10Gを組み合わせることで、Blackmagic RAWをSSDに収録するメディア収録システムが構築された。カメラモニタリングと操作には、ATEM Mini ProのATEM Software Controlを用いることで、プロの放送スタジオと類似したカメラワークフローを再現している。ATEM Mini Proは、スタッフがリモートで操作できるように、カメラのフィードを建物外に送信するためのインターフェースとしても使用されている。

「完全にリモートかつ非接触のワークフローは自然発生的に選ばれたわけではなく、状況上、他の選択肢はありませんでした」とスノーデン氏は続ける。「Fender Play®にとって品質は最も重要であり、新しいワークフローを採用することで、継続的にコンテンツを制作できる信頼性の高さと、品質を維持できなくなる可能性が非常に高かったのですが、ハリウッドのスタジオでは、これらを維持できただけでなく、コロナ対策ワークフローがもたらしたチャレンジにも対応でき、予定外に生じることになった追加予算も最低限に収めることができました。」

「Blackmagic Design製品の機能は、特定の製品のみに限られているのではなく、信号が送信されている全ての機器に対して包括的に機能します。これにより、Fender Play®スタジオのようなプロジェクトの構築において、構想やベンチテストが飛躍的に簡素化できます。非接触型のリモート制作がもたらす多大なチャレンジに対応できる能力を考慮すると、Blackmagic Designのシステムは非常に貴重な存在です」とクリスチャン氏は締めくくった。

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