HPAによるThe Found Lederhosenの作品「Neo-Bedouin」で、URSA Mini Pro 12Kを使用

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HPAによるThe Found Lederhosenの作品「Neo-Bedouin」で、URSA Mini Pro 12Kを使用

カリフォルニア州フレモント 2021年4月2日 – Blackmagic Designはこの日、HPA(Hollywood Professional Association)が主催するTech Retreat 2021におけるマルチフィルム・プロジェクト「The Found Lederhosen」の一環として、映画監督のアビア・アブダラ(Abeer Abdullah)氏が、「Neo-Bedouin」の制作に、URSA Mini Pro 12KおよびURSA Mini Pro 4.6K G2を使用したことを発表した。

「Neo-Bedouin」は、シュールなSFスリラー。主人公である35才のエンジニア、ハリドは、パンデミックのロックダウンにより、世界的なエネルギー危機を解決できる可能性を秘めた新しいテクノロジーを紹介する機会を逃してしまう。自身を取り巻くテクノロジーに圧倒されているハリドは、ある時扉の入った箱を発見する。この扉を通じて、ハリドは砂漠へ行き来することができた。アブダラ氏が監督を務め、マーク・パスクイ(Marc Pascual)氏が撮影を担当した同作は、URSA Mini Pro 12Kを使用してドバイで撮影された。「12Kで撮影できたことで、ビジュアルエフェクトなどのクリエイティブな選択に自信を持つことができました。」とアブダラ氏。

ヨアキム・JZ・ゼル(Joachim “JZ” Zell)氏が「The Found Lederhosen」への参加を打診した際、アブダラ氏はこの世界的なイベントに参加できることを喜んだという。「中東の雰囲気を少し入れたかったんです。」アブダラ氏は語る。「砂漠や装束にフォーカスすることで、その地域の文化を共有できればと思いました。」 アブダラ氏は、同作を近代的なテクノロジーと個人的な旅をユニークな形で組み合わせたストーリーにしたいとも考えていた。「ドバイにおける新世代のアートや科学のムーブメントを認知させるような何か新しいもの、そして私たちの考え方、信条、より良い未来への希望などを提示し、私たちの立場と関連するサステナブルな解決方法を作品の中で紹介したかったんです。」

HPAによるThe Found Lederhosenの作品「Neo-Bedouin」で、URSA Mini Pro 12Kを使用

Blackmagic Designのカメラやカラーサイエンスを使い慣れていたため、アブダラ氏とパスクイ氏はURSA Mini Pro 12Kでの撮影にすぐ馴染むことができたという。「これまでに、他の様々なバージョンのURSAで撮影したことがあったんです。」とパスクイ氏。「URSAシリーズは非常に使いやすくパフォーマンスが安定しているので、12Kでどういった映像が撮れるかよく分かっていました。」 同作のスタッフは、低照明条件での撮影や砂漠の太陽の下での撮影など、厳しい状況に対処する必要があることをあらかじめ想定していた。

「私は常に自然光で撮影したいと考えています。」アブダラ監督は語る。同氏は多くのシーンを日中に撮影して、日没のシーンに変換した。「野外での撮影が最も困難であることは、誰もが知っています。常に太陽の軌跡を追ってホワイトバランスを調整するために、撮影チームはアングルを継続的かつ急速に変えて対応する必要がありますが、私自身もクリエイティブな決定を迅速に下す必要がありました。Blackmagicのカメラを使用することに関しては、絶対の自信がありました。イメージの扱い方やカラーサイエンスの反応を良く理解していたからです。」

同作のルックは、継続的に変化する状況に対応することが必要不可欠で、光の変化に対応するだけでなく、光の変化を包含する必要があった。「砂漠の真ん中にある廃れた村でのエスタブリッシング・ショットでは、マークと私はカメラのダイナミックレンジを最大限に活用しました。露出を暗くしてもディテールを完璧に表現できるので、とてもよかったですね。」

HPAによるThe Found Lederhosenの作品「Neo-Bedouin」で、URSA Mini Pro 12Kを使用

同作はURSA Mini Pro 12KおよびG2モデルで撮影された。12Kを使用した主たる理由は、高解像度を使用することで高品質のビジュアルエフェクトの作業を円滑に進められることであったが、高解像度で即座に撮影できることで、作品自体のクリエイティビティも押し上げられたという。「白い部屋の中で主人公が椅子に腰掛けている超ワイドショットを撮影することをその場で決定しました。」とアブダラ監督。「ポスプロで、白い壁に車などの動きを追加して、主人公が街中にいるようにしたかったんです。Aユニットの撮影から、ビジュアルエフェクトのショットにすぐに移動できることで、作業の流れが劇的に簡素化されました。」

「The Found Lederhosen」は、5本の短編映画およびBTSのドキュメンタリーで構成されており、HPA Tech Retreatのスーパーセッションで上映される。このスーパーセッションは、世界中の様々な制作で用いられているワークフローとテクノロジーを探る、2日間のインタラクティブなイベントである。ヨアキム・JZ・ゼル氏をはじめとする映画制作者たちが焦点を当てるのは、新型コロナウイルスによる世界的な隔離措置の中で使用されたツールやテクノロジー、ワークフロー、そして今回の短編映画をリモート作業で完成させた200名以上のアーティストたちの実例だ。

アブダラ監督は、「Neo-Bedouin」を制作する機会を楽しんだが、それは新しいテクノロジーを使用する面と、ストーリーが彼女自身の生い立ちを反映しているという面の両方によるものである。「私自身、アラビア半島の砂漠に住む大部族にルーツを持つベドウィン族です。困難な自然の状況に打ち勝って都市環境を築き上げてきた、この地域の強い女性と男性が持つ英知を共有すること、そしてこの世界をアーティスティック描くことは、私に取って喜びであり、恐怖でもありました。」

「Neo-Bedouin」は、この3月にHPA TechRetreat 2021にてプレミア上映された。

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