2019年04月10日更新

当新機能リストはDigitalVisionWorld社が発行している Nucoda/Phoenixリリースノートの簡易和訳となります。
元となるリリースノートにつきましては、以下のリンクをご参照ください。

[ Nucoda ] 2018.3 Features Overview
http://www.digitalvision.tv/w/images/8/81/Nucoda_Overview_2018.3.pdf

[ Phoenix ] 2018.3 Features Overview
http://www.digitalvision.tv/w/images/8/8a/Phoenix_Overview_2018.3.pdf

■ 新機能一覧

■ソースエディット ~3点編集を可能にするソースビューワーの搭載~

タイムラインに編集する前に素材クリップの内容確認とマーキングを可能にするSource ViewerをNucoda/Phoenixに追加しました。

BIN内のクリップをダブルクリックすると、クリップの現在のステータスが「Current Source」となり、クリップが
新しいソースクリップビューア(Source Clipタブ = タイムラインの横のタブにあります ※ショートカット "F3"キー)にロードされます。

ソースビューアでクリップをスクラブすることができ、In / outポイントを設定できます。
クリップをレコードタイムラインに上書きします。

In / outポイントがマークされたクリップは、BINにおいて [マークイン]、[マークアウト]、[デュレーション] の情報があわせて表示されます。

・ソース編集モードを使用する
クリップをダブルクリックしてトリミングしたいクリップを選択します - ステータスは" Current Source"に変わります。
そしてインターフェースはSource Editタブ(F3)に切り替わります。このクリップは別のクリップで置き換えられるまでソースビューアに残ります。
Source Clipタブ内のサムネイルの下にはクリップ全体にアクセスできるようにタイムラインバーが表示されるようになります。
灰色の線はSourceとして設定されている範囲を示します、またオレンジ色のカッコはスクラブ可能でインポイントとアウトポイントが設定できます。
タイムコードが設定されていないINポイントまたはOUTポイントのタイムコードボックス表示は、暗い茶色で示されます。
タイムコードボックス内の表示は、タイムライン/ソースクリップそれぞれにIn点OUT点が設定されたときに、色が変わります。
タイムコードボックス内の色が表す意味については「Colour Info」ボタンで表示されます。

・Source Viewerについての諸情報
サムネイルの上にあるテキストは、ポジションとステータスに関する情報を表示します。
「 Rec In」は、置き換えようとしているフレームを表示していることを示します。
「 Src Out -1」は、置換するフレームを示します。

・編集を行うのに十分な尺がない場合は、尺が十分ではないという警告が表示されます。
・コンポジションはソースビューアにロードして調節を行うことはできません。
・クリップのIn / Out点を消去するには、クリップを右クリックして「Clear Source Marks」を選択します。
・メディアに連携するオーディオは、ビデオと同じタイミングでカットされ配置されます。

■コンポジションレポート
Nucoda/Phoenixに現在開いているコンポジションに関するレポートを出力する機能を追加しました。

コンポジションを開いた状態で新しく追加された「Export Report...」ボタンを押してください。レポートには以下の情報を含むことができます。
・DVO ツール
・カラーツール
・加えられたFIXストローク数(クリップ毎、または全体の総数)
・ブックマーク(マーカー)に加えられたコメント
・サムネイル(イベントビューワーで表示されているものと同じものが使われます)

クリップの、リストへの表示順を選択することができます。
アクティブなトラックのみ、レポートに出力されます。
CSVファイル(サムネイル表示なし)またはHTMLテンプレートに従ったHTMLでのレポートを出力することができます。
HTMLテンプレートは以下の場所に保存されており、カスタマイズが可能です。
C:\2018/3\Root\Presets\System

■インターフェイスの改善
・右クリックメニューがNucodaとPhoenixに追加されました
タイムライン、タイムラインクリップ、ビューア、ライブラリ、メモとイベントビュー、およびプロジェクトにメニューが追加されました。
右クリックにより呼び出されるコンテキストメニューには、コマンドとそのコマンドの現在のホットキーが表示されます。
現在利用可能なメニューがあるかどうかを確認するには、GUI内の任意の場所を右クリックします。

・エフェクトのユーザーデフォルト設定
エフェクトのためのユーザデフォルトが追加されました。
デフォルト値はインプットFXとして適用されているエフェクトや、効果レイヤーなどに反映されます。
現在のところ、ユーザープリセットは1つだけ追加することが可能です。
プリセットはEffectDefaultsというフォルダ名にユーザーごとに保存されます。これには、ユーザーが設定したすべてのプリセットが含まれます。
このフォルダを削除するとプリセットは削除されますが、プロジェクトには影響しません。
エフェクトのデフォルト値を保存する手順は簡単です
 - デフォルトを保存したい効果を追加します(例:DVO Clarity)。
 - 効果を目的の設定に設定します
 - 効果を右クリックして、メニューから[Save Default]を選択します。
再度適用すると、DVO Clarityは保存された値をデフォルトとして使用します。
 - ユーザーデフォルトが反映された効果はレイヤースタックで編集されたように太字で表示されます。

メニューの他のオプション:
 - Reset effect(GUIのリセットと同じ) -ユーザーデフォルト値にリセットします(ユーザーデフォルト値が存在する場合)。
 - Reset Effect(Factory)は効果を出荷時の値にリセットします - ユーザーデフォルトは変更されません。
 - Clear User Default - これはユーザーデフォルトを削除します。

右クリックメニューには以下の項目も含まれています。
Master Reset
Append
Insert Before
Insert After
Replace Effect
上記メニューでレイヤーを追加する場合には項目によりあらかじめインサートするレイヤーが選択されていることをご確認ください。

・ショット切り替わりの際の選択レイヤー
ショットが切り替わった際に、選択されているレイヤーを一致させるか、ショットごとに記憶するかを選択する設定がNucoda内からタイムラインを右クリックすることで選択可能になりました。ドルビービジョンのワークフローなどで便利にお使いいただけます。

・レイヤーのデフォルトツールのリセット
新しいクリップに移動した際に選択されるデフォルトのカラーツールをセットできるようになりました。
コンポジション内で、設定をしたいすべてのクリップを選択し、デフォルトとして設定したいカラーツールをダブルクリックし選択した上で、クリップ上で右クリックして、[Set Default effect on selection]コマンドを選択します。

・その他のインターフェースの変更
 -  Win 10において、デフォルトのマウス設定が正しく機能するようになりました。
 - メニューとボタンのテキストは左揃えになりました。
 - 一度に複数のプロジェクトを削除またはデタッチできます
 -  GUIの問題点を修正
 - クリッププロパティにおける、タブ付きインターフェース。

・新しいタイムラインのズームレベル
Ctrl + Gキーを押すと、キーフレームが見やすく編集可能なレベルにタイムラインがズームされます。
タイムラインビューモードはタイムラインモードに設定する必要があります。

・トラック名の変更ダイアログ
トラックの名前変更ダイアログは、タイムライン上で右クリックするか、コンポジションプロパティからアクセス可能です。
名前変更ダイアログ内でNAMEフィールドをダブルクリックしてトラック名を更新します。

・インポートダイアログボックスとリストダイアログボックスの変更点
以前は隠されていたオプションがダイアログボックスに目立つように配置されました。

・デフォームトラッカーの新しいデフォルト設定
「Flexibility」と「tightness」のデフォルトはプリファレンスで設定できるようになりました。「Flexibility」を低い値に設定すると形状が変形するのを防ぎます。「tightness」はトラッキングポイントが配置される場所に影響を与えます。- これは現在のデフォルトのままにするのが最善です。

・ロック可能なトラックとクリップ
グレーディングパラメータが誤って変更されないように、トラックとクリップをロックできるようになりました。
ロックは、クリップごとに、または複数の選択したクリップ、選択したトラック、またはすべてのトラックに対して行うことができます。すべてのパネルとGUIが影響を受けます。
ロックアイコンを押すと、すべてのトラックがロックされます。 Ctrlキーを押しながらロックアイコンをクリックすると、アクティブなクリップのあるトラックだけがロックされます。

・マーカーに関する新機能
EDLエクスポート 機能 - Avidタイムラインとセグメント(クリップ)マーカーをサポートします。 NucodaからEDLをエクスポートする場合、EDLの構文はAvidフォーマットに準拠しているので、それらをNucodaからAvidにインポートすることができます。
マーカーも出力されます。タイムラインマーカーは常に赤ですが、セグメントマーカーは特定の色情報を保持します。

・ブックマークのマージとインポート
マージグレードするとき、新しいトラックにマージされているブックマークは、容易に識別できるようブックマークリストの列に表示され重複したブックマークを見つけて削除するのに役立ちます。

・タイムラインでのマーカーの追加と削除
タイムラインにあるタイムコードトラックを右クリックするとブックマークメニューが表示され、ブックマークを追加、削除、または移動することができます。

・メディアオフライン警告
青いタイムラインバーは、コンポジション内のオフラインメディアを示し、メディアがオフラインのときにエクスポートする際、メディアがオフラインであるという警告を表示し、問題がどこにあるかを示します。


●ドルビービジョン2.9および4.0統合コンテンツマッピング
CM 2.9を使用することが承認されたプロジェクトでは、CM4.0にアップデートせず、CM2.9を引き続き使用する必要があります。
Dolby Vision の機能にアクセスする際にはDolbyのライセンスが必要です。
※Dolby Visionのワークフローに関する詳しい情報につきましては、メーカーおよび代理店にお尋ね下さい。

ACES 1.1サポート
HDR向け 新規OT(Output Transform)
ACES 1.1では、主にHDR用に新しい出力変換が追加されています。これには、新しい2020およびP3D65変換が含まれます。
いくつかのOTは一貫性を持たせるために、改名されました
 
Sony Venice/CineAltaVのサポート
X-OCN Rawファイルのサポート。
デベイヤーオプション - 標準(Standard) と高(High) がディベイヤー設定で選択可能です。 F55とF65のRAWファイルは「HIGH」設定は利用できません。
2K以下のF5およびF700ビットストリームでのみ使用可能です。
以上
サポートお問い合わせ
  • フォトロン 公式Instagram
  • フォトロン YouTube公式チャンネル