2018年06月01日更新

以下はDigitalVision社が発行している、Nucoda / Phoenix用の2018.1リリースノートの抜粋翻訳となり、
万一実際の機能と本文書で齟齬が生じている場合には、実際の機能が正しいものとなります。

■DVOフィルター
DVO Scratch Target フィルター
「DVOスクラッチターゲット」は、画面の縦傷を補正する、従来の「DVO スクラッチ」の機能を拡張したものです。
従来設定可能な項目はそのまま踏襲し、新たにユーザーは映像の処理をする部分と処理から除外する部分を設定することが可能になりました。
ユーザーは範囲設定をしたそれぞれの部分について、処理をする/しないの設定が可能です。
この機能により、従来のオートフィルタではスクラッチとして認識、処理ができなかった部分についても処理が可能となります。
またペイントツールにより、短い長さのスクラッチについて処理が可能となります、
特定のフレーム間だけ処理をすることも可能です。
より詳しい情報につきましては、以下のマニュアルページをご参照ください。
http://www.digitalvision.tv/w/index.php?title=UM:Dvo_Effects_Dvo_Scratch

DVO Dirt Map
「DVO Dirt map」はDVO Dry Cleanのダスト除去アルゴリズムを、フィルムをスキャンをする際に得られた「ダストマップ」の部分に対して適用することのできるフィルターとなります。
お使いのスキャナが「ダストマップ」の取得、エンベデットに対応をしているかは、スキャナメーカーにお問い合わせください。
フィルターに関するより詳しい情報は、以下のマニュアルページをご参照ください。
http://www.digitalvision.tv/w/index.php?title=UM:Dvo_Effects_Dvo_DirtMap

DVO Dry Clean アップデート
DVO Dry Clean は新たに、カメラのフラッシュ等が光った際の映像などに対して、フィルターが望まざる結果を生ずるのを防ぐための「フラッシュプロテクション(Flash protection)モード」を追加しました。
またカットセーフティ機能と、よりノイズが多い作品のために「スーパーアグレッシブモード」が追加されました。
フィルターに関するより詳しい情報は、以下のマニュアルページをご参照ください。
http://www.digitalvision.tv/w/index.php?title=UM:Dvo_Effects_Dvo_DryClean

■Timeline の機能向上
トラックソロ機能、トラックロック、トラックセレクト、トラックビュー機能

・Ctrlキーを押しながら、GUIのトラックロック・ビュー・ソロ表示ボタンを押すと、すべてのトラックについて、押下したボタンの機能が適用されます。
・Ctrlキーを押しながら、GUIのトラックセレクトボタンを押した場合には、押したトラックだけをセレクトするか、または現在セレクトされているトラックを再度セレクトするか切り替えができます。
・ソロボタンのすぐ右にある縦の青色のバーは直前に選択されたトラックを表します。これによりShiftキーとのコンビネーションでトラックを選択した際に複数選択されるトラックを予め知ることができます。
・新しく設定された「ソロ」ボタンは、選択されたトラックのみをソロ表示することができます。ソロ表示するトラックは、単一でなく複数トラックも選択可能です。CtrlキーまたはShiftキーとの組み合わせで、複数トラックの選択・選択解除が可能です。
・トラックの高さの表示は、コンポジション毎に個別に設定が可能になりました。


■クリップ・エクストラクト機能
注意:当機能を使用し保存したプロジェクトは、古いバージョンで読み込むことができなくなります。

この機能はACESプロジェクトで作業をしている際に、もともと単一クリップであったクリップ内の個々のカットに異なるインプットトランスフォームを適用したい場合に利用可能な便利な機能です。

・シーンディテクションや、またはEDLによりカット点が入った、単一のソースクリップを含むタイムライン上のクリップを選択し、「ClipExtract」を選択することにより、カット点により切り分けられた個別のカットがそれぞれ別のバーチャルクリップとしてライブラリフォルダに保存されます。

・「ClipExtract」をする際に、既存タイムラインのコピーを取った上で「ClipExtract」オペレーションを行うか選ぶことができます。

・「ClipExtract」により展開された個別のクリップには、ライブラリにおいて - Extract - (n) という名前がつけられ、またタイムライン上のクリップのソースも自動的に Extract されたクリップに置き換えられます。
※このため「ClipExtract」を行う際には、タイムラインのコピーを行う設定で行うことを推奨します。

・1000のクリップをExtractする際のかかる時間の目安は約60秒です。進行状況がプログレスバーで表示されます。
・クリップに適用された元のTCまたは元のテープ名のデータは保持されます。
・これによりユーザーは個別のバーチャルクリップに対して、個別のACES IDTを適用することができます。
・一度ClipExtractしたクリップは再度ClipExtractすることはできません。
・これはミックスダウンしたクリップにおけるワークフローに適しています。もしクリップがofflineとなった場合には、Clip PropertiesでメディアをRelinkしてください。

■ ACESのInput Transform 追加
S-Log3 -> Rec 2020

■外部同期信号に関する状況表示
KONA4におけるSDIシンクインプット状況をGUI上で示します。
現在のワークスペースのフォーマットと異なるか、またはシンク入力がない場合には黄色で表示します。

・レイオフ画面におけるシンクインプットの表示も、refleshを押さなくても即時反映されるよう改善しました。
・キャプチャー画面における入力信号のフォーマットに関する表示も、refleshを押さなくても即時反映されるよう改善しました。

■Dolby Visionについて

CMUに関する改善
・以前に接続されたことのあるCMUはオフラインにおいても、その設定は保持され、また設定を確認することが可能となりました。(この状態で設定の変更はできません)
・コンテンツの解析とトリミングは10bitプロジェクトでも可能になりました

■ライブラリ
「Auto name」と「show all」
・新規フォルダをライブラリ内に作った際に、自動でフォルダの名前を入力するモードになります。
・CtrlまたはShiftキーとの組み合わせで、ライブラリ内の複数のフォルダのドラッグアンドドロップに対応しました。
・GUIに新設された「Show All」キーをアクティブにすることで、すべてのライブラリ内のフォルダー内のクリップを表示します。

「Find」ボタン
・Findボタンを連続して押すことで、タイムライン内にある該当するクリップを順番に選択していきます。

マットオフセット
・マットソース(Matte Source)においてマットオフセットの設定に[Scene/Source/Clip]が追加され、例えばミックスダウンされたクリップにおいてマットオフセットを入力を不要にします。
・上記設定のデフォルトは「Scene」です。

■ACESプロジェクトでYCbCrファイルを出力する際にSMPTEかフルレンジか選択可能に

■新規プロジェクト作成時にライブラリに既定のフォルダを作成する機能
・general.prefs内"libraryFolders"にコンマで区切られた規定値を入力することで、新規プロジェクト作成時に決まられたフォルダをライブラリに自動生成することが可能。
・$pオプションを付けることで、プロジェクト名をフォルダに含ませることが可能。
・作られたフォルダはアルファベット順で並び変えられます。

general.prefs記述例:

autoFolderMode "folders"
libraryFolders "$p - Compositions, $p - Audio, $p - VFX/1/2, $p - FX/1,$p - FX/2, $p - FX/3"
compositionStart "01:00:00:00"


■エフェクトレイヤーの変更
・1つのエフェクトレイヤーに複数FXの適用をサポート
・1つのFXレイヤーに追加でエフェクトを追加するためのボタン(multi effectボタン)がGUIに追加(Add FX to FX layerボタンの横)。複数のエフェクトが適用されたFXレイヤーは名称がMultiple FXレイヤーとリネームされます。
・PrecisionパネルではFXまたはDVOボタンでは、現在選択されているエフェクトを現在選択されているエフェクトレイヤーに追加します。現在選択されているエフェクトレイヤーがない場合には新しいレイヤーが追加されます。
・Precisionパネルの操作では現在INPUT FXレイヤーが選択されている場合には、選択されているエフェクトはINPUT FXレイヤーに追加されます。AltキーとFX/DVOボタンを押した場合には、現在選択されているエフェクトの後にエフェクトが追加されます。
・Tangentのユーザーは"Add to FX"ボタンを押すことにより、エフェクトを現在選択されているエフェクトレイヤーに追加します。エフェクトレイヤーが選択されていない場合にはINPUT FXレイヤーにエフェクトが追加されます。

■Video I/O - AJA KONAからHDMI経由でHDRコンテンツのコントロールが可能に
・コンシューマーディスプレイをモニタリングに使用する場合でPQ2084を選択する時、ユーザーはカスタムの、またはプリセットされたカラースペースを選択することができます。
・"constant"または"non-constant"ルミナンスの設定が可能。
・PreferencesページのVideo I/Oタブ内にHDR関連の設定が可能な2ページめが追加(右下の [Next] ボタンよりアクセスが可能)。

■Apple Prores アップデート
・AppleProResに関する機能は、全面的に刷新され、実装されました。
 ○ デコード速度とエンコード速度が向上しました。
 ○ この新しいProRes機能はQuicktimeのインストールを必要としません。
・ExportのメニューにProResのリストが追加。
・以下のメタデータを出力時に付加できます(メタデータフラグが立つだけです)。
 ○ Colour Matrices
  ■ Rec.2020
  ■ Rec.709
  ■ Rec.601
 ○ Transfer Functions
  ■ 709
  ■ PQ2084 and HLG flags

・現時点ではProResの音の出力は1トラック毎のモノチャンネルとして出力されます。
・出力するオーディオチャンネル数と、ビットデプスは設定が可能です。
・ProRes XQはどのビットデプスのプロジェクトでも出力可能になりました。
・インポートされたRec.2020の素材も正しく扱われるようになりました。

■カラーツール
Hue Curve ツール更新
・以下のツールが追加になりました
 ○ Luma Damping - ルマ減衰
 ○ Hue Damping - ヒュー減衰
 ○ Saturation Scaling - 彩度スケーリング(ルマを調整すると彩度にも影響をします。それをこの彩度スケーリングで調整します)
・この新しいHue Curve2.0と「従来の」Hue Curveツールの切り替えを行うスイッチが付きました。
・以前のバージョンからのプロジェクトは、自動的に「従来の」Hue Curveが適用されます。
・通常、この新しいバージョンのソフトのHue Curvesは新しい方がデフォルトとなります。
変更点
・レンジ(範囲)モードにより、基点を中心とした影響を受ける色の範囲を設定できます。
基点より両サイドに伸びている矢印の先端をドラッグすることで範囲を設定できます。
・ツールの右側にあるカーブリセットボタン(新設)を押すことで、選択されているポイントのカーブをリセットすることができます。ただし、これはツール全体のリセットではなく、ゆえに追加されたポイントも削除されることはありません。
・Addポイント機能は、新しいバージョンのツールからは削除されました(使用する場合には"Legacy"モードにモードを変更してご使用ください)。
・ポイントに関する操作は、Precision、tangent両パネルに実装されています。

Lift Gamma Gain ツールの機能拡張
・従来、Lift Gamma Gainツールに実装されていた機能は、正しくはOffset Gamma Gainモデル を根拠として動作するものでした。今回のソフトウエアアップデートに伴い、名称と機能がともにつりあう機能を実装しました。具体的には、従来Liftと名称されていた機能は理論的にはOffsetとして動作していましたので、それをあらためました。
・従来のバージョンとの互換性も持たせるため、従来のLiftとして値の変更がされていたものは、プロジェクトのインポートの際にはOffsetの値として、読み込まれます。
(ですので、従来のプロジェクトを読み込んだ際に色が変わってしまうということはありません)
・新たに色変更のコントロールとして、Liftと名称されるものについても、理論的に正しいメソッドで、Liftとして色の調整が可能です。
・コントロールパネル上の操作としては、従来通り、Offset(旧名称Lift)、 Gamma、 Gainのコントロールがデフォルトとなります。
・新しいLift Gamma Gain モデルでコントロールパネルで色を変更したい方は、プリファレンスで設定可能、またはCtrl+ShiftとInsert キーのホットキーで設定を変更可能、または左リングのBypキーを押しながら、左のリング/ボールをコントロールすることでLiftの調整が可能。
・上記ホットキーでの切り替えは、左リングがどのメソッドで色を変更するかという設定のみ切り替わるため、ホットキー単体の操作だけで色が変わるということはありません。

Lift Gamma Gainツールの色変更メソッドについて、より詳しい情報は以下のリンクをご参照ください。
Pro Video Coalition - Alexis van Hurkman
https://www.provideocoalition.com/whats-in-a-name/


■VRフリップビューモード
VRフリップは比較ビューモードに新たに加えられた、モニタリングのためだけの表示機能で、VR映像において画像と画像が繋がる部分(スティッチされる部分)を確認するために利用可能です。
※この機能を利用するためには、Preferencesにおいて、VR Flipの比較ビューを利用可能にしておく必要があります。


■ブックマーク
HUD上でブックマークに関する表示が表示可能になりました。

・ HUD上に表示するスイッチがGUIにつきました。
・ブックマークに関する情報はタイムラインカーソルがブックマーク上にある時のみ表示されます。
ブックマークに関するその他の変更
・ブックマーク情報編集中の画面は、従来のバージョンであった通り、Enterキーを押した際に、ウィンドウが閉じられます。
・ブックマーク情報編集中の画面内で改行をしたい場合には、Shiftキーを押しながらEnterキーを押して下さい。
ブックマークウィンドウと、アイコンについて
・ブックマークウィンドウは、アプリケーション作業中、開いたままにしておくこともできます。
・リスト内で最後に選択されたブックマークは、再度ウィンドウを開いた際に記憶されています。
・ブックマークに関するGUIアイコンはブックマークリストを開くものと、ブックマークを加えるものと2つになりました。

■ファイル、またファイルのインポートエクスポートに関する新機能

DPX
SMPTE勧奨に従い以下のタグがDPXに付け加えられるようになりました。

・SMPTE と ADX の項目が、TAG設定に加わりました。
・NTSC または PAL プロジェクトにおいてタグをSMPTEとして出力した場合、以下のタグがDPXに付加されます。
ITU-R 601 NTSC Transfer and Colorimetric BT 470 System M
ITU-R 601 PAL Transfer and Colorimetric BT 470 System G, System B
・HD またはそれ以上の解像度においてSMPTEとしてタグを設定した場合には、以下の情報がタグとして付加されます。
Rec.709 Transfer and Colorimetric Rec.709
・タグとLOGと設定した場合には、Logarithmic Transfer no Colorimetric という情報が付加されます。
・タグとLINと設定した場合には以下の情報が付加されます。Linear Transfer no Colorimetric
・Tag to ADX これは現在使用しません。

H264出力
・extended format オプションがあるユーザーの方は、MP4カテゴリー内にあるH264エクスポートが利用可能になります。

■可変速再生機能
この機能を実行するためには、PreferenceのVideoIOタブの2項目(Nextで移動)で設定をする必要があります。
※この可変速再生をするためには、SDIからの出力(VID/GPXとも)オフにする必要があります。
GUIでVIDとGFX/SDIモードをオフにして、新設されたVARI SPEEDアイコンをオンにし、再生フレームレートをその横のフィールドに入力することで、可変速再生が利用可能になります。


■グレードマージツールの改善
マージグレードはすでに色調整やエフェクトが加えられたタイムラインにおいて、新規のまだ調整がされていないクリップを読み込みした場合に、処理されたクリップと同様のエフェクト・色調整が加えられるようにする機能です。これは例えば、タイムラインの同じカットの部分で、日々新しいバージョンができてくるVFXカットなどで便利に使われる機能です。
マージグレードを成功裏に達成するために、新旧カットのクリップの同一性について以下の方法で確認をする必要があります。

ソース情報によるマッチング
ソースのクリップ情報を、クリップのマッチングに利用する場合、ソースのタイムコード情報に加えて、以下の最低一つの情報もマッチしている必要があります。
・テープ名
・クリップ名
・ソースID (これが利用可能なのはAAFインポート時のみ)

レコードTCによるマッチング
レコードTC(タイムラインのTC)でクリップをマッチングさせる場合には、新旧ショットのクリップの場所・長さは同じである必要があります。この方法は、特に常に同じカットが最新のものに入れ替わるVFXショットなどで、良く用いられます。

※マージグレードはEDL,AAF,XMLのインポート時に行われ、上記オプションは読み込み時に設定が可能です。

マージグレードに関する諸情報
・ソース情報によるマッチングを行う際には各ソースマテリアルが特定可能な情報を持っている必要があります。
・EDL、AAF、XMLの間でマージすることができ、適合するメディアがない場合はグレードがコピーされます。
・全てのブックマークもコンフォームされます。
・マージグレードする前に必要に応じてコンポジションのコピーを取って下さい。マージグレードはUNDOできません。
・キーフレームを含め、グレード全体がコピーされます。
・新しいAAF、EDLまたはXMLをインポートする場合、ファイルの名前は自動的に
複数のトラックには拡張子が付けられます。これは、必要に応じて、[Properties] ウィンドウで編集できます。

・新しい素材が既存のショットに追加されると、アプリケーションは自動的に新しい素材の左または右のいずれかから正しいグレードデータをコピーしようとします。
・ディゾルブやダイナミックも正しくこぴーされます。もし素材が編集されるなどしてダイナミックが適合しない場合などにおいては、そのことを注意するためにタイムラインにブックマークを立て、その場所をユーザーに通知します。

ソースTC(タイムコード)を利用したマージグレード
ソースTC(と、テープ名と、クリップ名や、クリップID)を利用したマージグレードは通常、個別のクリップがタイムラインにコンフォームされている場合に利用します。
またはミックスダウンされたメディアであっても、オリジナルのTCやオリジナルのテープ名が含まれるEDLが別途ある場合には、ミックスダウンされたメディアであってもマージグレードを利用することができます。

・Importを選択し、現在のコンポジションにマージグレードしたEDLまたはAAFまたはXMlを選択します(その前に、現在のコンポジションのコピー(バックアップ)を取っておくのは良いアイデアです)。
・すでにあるコンポジションにコンポジションを読み込みたいか、または新規コンポジションに読み込みたいかを選択します。
・「Merge grades from」を選択して特定のトラックを選択するか、ミックスダウンを選択します。ミックスダウンを選択すると、コンポジションの一番上のクリップからグレードを取得します。
・メディアをコンフォームするか選び、インポートをします。
・適合するトラックがシーケンスに追加されます。マージ結果を確認後、オリジナルのコンポジションは削除が可能です。

Merge by Record Timecode
レコードTC(REC TC)を利用したマージグレード

REC TCを利用したマージグレードは、単純にタイムラインにおいて、場所と長さがマッチしたクリップをマージします。
REC TCを利用したマージグレードは、S3Dプロジェクトやまたは編集点がロックされている状態でバージョン違うのクリップが置き換わるVFXショットなどのワークフローで用いられます。

マージリザルト ウィンドウ
マージ結果を確認するための「Merge Result」という新規のボタンとウィンドウを追加しました。
「Merge Result」においてマージグレードした結果、どのクリップがどのようにマッチしたのか、確認ができます。グレーディングが適用された「適合したクリップ」は、16色に色分けされた表示により容易にどのグレードがどのクリップに適用されたか判別が可能です。

「Merge Result」内のオプションにより、クリップを色分けで表示したり、またタイムラインの表示トラックを選択・非選択することにより、表示内容を変更することが可能です。「Merge Result」ウィンドウは、開いたままにすることができますので「Merge Result」表示をしたままで、トラックの表示・非表示などの操作も可能です。また表示内容をテキストファイルで出力することも可能です。

マージリザルト ブックマーク
マージグレードした結果、マージされなかったダイナミック部分につきましてはブックマークリストにその説明と共に、追加されます。
ブックマークリストは、「Merge Result」ウィンドウ同様に、開いたままにすることができます。

■ノートに記録されるメタ情報の拡張
ノート(memory)を記録する際に、オリジナルTCやソースの情報があわせて保存され、またそれらをソートするための選択項目も新たに追加されました。

■新 CLIコマンド
EDLインポートに関する新CLIの追加

■AAFおよびAVIDワークフローについて
AVID MXFのリリンクとAVIDとのワークフローについて
今バージョンでは、MXF OpAtomファイルのリリンクに関するワークフローの改善が行われました。以前、2016.1バージョンでSourceIDでのリリンクができないようになりましたが、このワークフローはリリンクをする際にTape NameまたはTape Nameを LabRoll, Camroll または Soundroll フィールドにコピーする必要がありました。
今回のバージョンからSourceIDを用いて正しくリリンクができるようになりました。
メディアをエクスポートする際には、新しいフォルダにエクスポートするなどして、リリンクするファイルを容易に見つけられるようにしてください。
SourceIDはDNxHRを利用の際にも正しく機能します。

AAFインポート時の新規オプション
AAFのインポートの際にユーザーがオーディオトラックの読み込みをするかどうか選択が可能になりました。「Select Audio Tracks」ボタンを押すことで一部のトラックのみ選択して読み込みをすることも可能になりました。

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