EVSニュースレター5月号 ~EVS・Haivisionパートナーシップ締結/スーパーボウルライブ制作ケーススタディ~

今号のニュースレターでは、EVS社と低遅延ビデオストリーミング技術を持つHaivision社がパートナーシップを締結したという嬉しいニュースの詳細情報、パートナーシップのシナジー効果が発揮された海外事例も合わせてご紹介します。また、第55回スーパーボウルにおけるライブ制作ケーススタディもお届けします。

ニュース|EVS社 / Haivision社 パートナーシップ締結

Haivision社の低遅延ビデオストリーミングとネットワークソリューションにより
EVS社のリプレイオペレーターがどこからでもシームレスに作業が可能に

放送局やニューメディアプロダクション向けのライブビデオ技術のリーダーであるEVS社と、リモートプロダクションにおいて欠かせないビデオストリーミング技術とネットワークソリューション技術の世界的なリーディングカンパニーであるHaivision社はEVS社とのパートナーシップを発表しました。
これにより、ライブプロダクションにおけるスローオペレートのリモートワークフローを可能にするEVS社認定のソリューションを組み合わせてお客様にご提案することが可能となりました。

コラボレーション運用例

昨今、新型コロナウイルスやその他の様々な影響を受け、リモートプロダクション、いわゆるリモプロへの対応を進めているといったことがあるのではないでしょうか。
オペレーターの方が会場や放送局内などの様々な場所で同時に制作するためには、通常の制作時と同様もしくはそれを上回る効率性、柔軟性をもったワークフローを構築する必要があります。

Haivision社の「Makito Xシリーズ」を用い、リアルタイムでビデオエンコーダー/デコーダーを使用することにより、会場の「XT-VIA」サーバで収録した素材をSRTプルトコルへ変換、公衆回線やクローズ回線を通じて遠隔地の「LSM-VIA」まで映像を伝送することができます。つまり、このEVS社とHaivision社のそれぞれの強みを活かすことで、4K/UHDまでの解像度で作業する場合でも、ビデオモニターを長距離にわたって拡張することが可能になります。

ケーススタディ|第55回スーパーボウル ライブ制作

2021年2月7日、フロリダ州タンパ・レイモンド・ジェームス・スタジアムで開催されたNFL・2020年シーズン王者を決める「第55回スーパーボウル」のライブ制作において、EVSが採用されました。

カメラ数は120カメ以上もの数多くの映像フィードを「XT-VIA」で収録。収録した素材はEVS社の高速・広帯域ネットワークである「XNet」を利用して複数台のXTサーバーを相互接続し、施設内のすべてのサーバーを対象とした広範な「タイムコード検索」、「XNet」越しの素材のライブ再生、2台の「XFile3」でアーカイブや編集用共有サーバーへの転送をおこなうなど、制作ワークフローにおいて多大な貢献をしました。

一方で、現地での制作に参加せず、別の場所で制作をおこなうオペレーターもいました。EVSオペレーター歴20年のリサさんは、本大会の制作をホテルの部屋から行いました。「LSM-VIA」とHaivision社の「Makito X4」を用いることで、SDIをSRTへエンコード。マルチビューアーをホテルの部屋まで伝送することによりリモートプロダクションを実現しました。

第55回スーパーボウル ライブ制作ワークフロー

オペレーター:リサの感想

ホテルの部屋からLSM-VIAを使ってスーパーボウルのリプレイを制作しました。
新型コロナに感染した状態で、ホテルの部屋からスーパーボウルのリプレイを作るのは、最初は大変な作業に思えました。しかし、幸いなことに、セットアップはとてもうまくいき、試合当日はさらに素晴らしいものとなりました。また、LSM-VIAの基本的な機能を理解するためにEVS社のウェビナーを見たことはありましたが、実際に手にしたのはスーパーボウルが初めてでした。ありがたいことに、従来のリモコン操作と似ており大差なく、習熟はとても簡単でした。基本的なに操作ボタンは同じ場所にあるので、体で覚えている日々の操作をあたまで覚えている状態行なうだけでした。また、さらにレベルアップしたい方は、新しいキーをカスタマイズして、よく使う機能のショートカットを作ることができ、自分好みの操作感にしていくことも可能です。

イベント|EVSリモートプロダクション2021ウェビナーVol.2

昨今のキーテクノロジーを活用したスポーツ中継リモートプロダクション環境をご紹介

2021年6月3日(木)、昨今のキーテクノロジーを活用したスポーツ中継リモートプロダクション環境を紹介する『EVSリモートプロダクション2021ウェビナーVol.2』を開催します。

スポーツ中継をはじめとするライブ番組制作において、IP技術を用いたリモートプロダクションは海外を中心に広がりを見せており、コロナ禍において、そのニーズが更に高まっています。しかし、映像・音声・制御といった全ての制作系信号をIPで伝送する環境の構築には解決すべき課題も多く、現実にはかなり高いハードルが存在します。

本ウェビナーでは、そうした実状も踏まえ、スローオペレーション環境のリモート化からスタートするより現実的なリモートプロダクション環境の構築を段階的に紹介します。
この機会に是非お気軽にご参加ください。

開催日時2021年6月3日(木)15:00-16:00
参加費無料(要事前申し込み)
スピーカーEVS Broadcasting Equipment Technical Sales Manager 
Evita WON 氏
※日本語通訳あり

株式会社フォトロン 映像システム事業本部 ソリューション営業部 
吉見 直哉
リモートプロダクション~今日から取り組める事例と今後の姿~

本セミナーは、Webセミナー(ウェビナー)です。インターネットに接続できるPC、もしくはスマートフォン・タブレット端末があれば、どこからでも気軽にご参加いただけます。

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