EVSニュースレター1月号 ~リモートプロダクション検証レポート@Vidmeet Online~

2021年最初のEVSニュースレターでは、2020年10月~12月に開催されたオンライン展示会「Vidmeet Online」で実施したリモートプロダクション検証レポート、IPベース・ライブリプレイ/ハイライトソリューション「LSM-VIA」の最新デモ動画や、2月に開催するウェビナー情報をお届けします。

製品情報|リモートプロダクション検証レポート@Vidmeet Online

「VidMeet」は、2017年10月より開始した、日本唯一の「放送機器のIP化」をテーマとしたエンジニア間での情報交換活動(株式会社インターネットイニシアティブジャパン(IIJ)様主催)で、放送技術者のためのマルチキャスト、ST 2110、NMOS、放送局PoC報告、PTP、ネットワークスイッチなど、多岐にわたるテーマで、放送機器のIP化を多面的に捉えてきました。毎回100名を超える参加者が集まり、ベンダーニュートラルな「場」として活動を続けています。

2020年、COVID-19対策として急速に「リモートプロダクション」「リモートワーク」が注目されるようになり、実際のインターネット環境を用い、放送機器のIP対応を体験したいという気運が高まるなかで、ベンダー問わず「インターネット・データセンター・クラウド x 放送機器が生む新たな運用スタイル」をテーマに開催されたオンライン展示会が「Vidmeet Online(会期:2020年10月6日〜2020年12月11日)」です。

この「Vidmeet Online」において、フォトロンは、IP技術を用いたリモートプロダクションシステムを構築し検証をおこないました。

EVS Cerebrum / Neuronを用いた実証実験

今回の検証では、ブロードキャストコントローラー「Cerebrum」、IPプロセッシングモジュール「Neuron」のほか、EVSサーバーはもちろんITベーススイッチャー「DYVI」も利用しており、それぞれがIPベースの環境で連携をするのかも検証を実施しました。

NeuronのHD-SDIからSMPTE ST-2110変換
NeuronのHD-SDIからSMPTE ST-2110変換

IIJ様のデータセンターにて、池上通信機様からのHD-SDIの映像信号を「Neuron」でIP変換、「DYVI」でスイッチング。「Neuron」でSMPTE ST-2110へ変換したIPストリームをEVSサーバーで収録しています。

従来のSMPTE ST-2022は、映像/音声信号を同一のストリームで送受信をしており、音声信号のみを利用したい場合に余計に帯域を消費していましたが、SMPTE ST-2110は別個に扱える点、加えて同期信号(PTP)も扱えるため、IPのメリットを最大限活かすことが可能です。
 
フォトロン本社のオペレーション卓
フォトロン本社のオペレーション卓

データセンターとフォトロン本社オフィスの接続については、マルチビューアはSRT(Haivision)で圧縮し公衆回線で伝送。EVSリモコンや「DYVI」の制御パネルはVPNでデータセンターと接続しています。リモコンの操作はRS422をLANに変換しています。
※「LSM-VIA」ではRS422の制御ではなくLAN接続となりますので、変換は不要になります。

Q. 遅延はどのくらい発生するの?

100msec~200msec程度です。フレッツ回線を経由しており、回線の混雑状況によって遅延量は変動します。

Q. 圧縮?非圧縮?

神保町のモニターの映像は圧縮しています。今回はSRTのエンコードにH265を使用しています。一方データセンター内は非圧縮のストリームで各社とやりとりしています。

製品情報|LSM-VIA 最新デモ動画

IPベース・ライブリプレイ/ハイライトソリューション「LSM-VIA」正式リリース後、初のデモ動画をお届けします。各国を代表するEVSオペレーターによる実践的な説明をご覧いただけます。

イベント|EVSリモートプロダクション2021ウェビナー

EVSリモートプロダクション2021ウェビナー

2021年2月2日(火)、現実的なスポーツ中継リモートプロダクション環境を紹介する「EVSリモートプロダクション2021」ウェビナーを開催します。

スポーツ中継をはじめとするライブ番組制作において、IP技術を用いたリモートプロダクションは海外を中心に拡がりを見せており、コロナ禍において、そのニーズがさらに高まっています。
しかし、映像・音声・制御といった全ての制作系信号をIPで伝送する環境の構築には解決すべき課題も多く、実現にはかなり高いハードルが存在します。

本ウェビナーでは、そうした実情を踏まえ、スローオペレーション環境のリモート化からスタートする現実的なリモートプロダクション環境の構築を段階的に紹介いたします。
このウェビナーが、日本のスポーツ中継に適したリモートプロダクション環境の構築を一緒に考えさせていただく一つのきっかけになればと思っております。

この機会に是非お気軽にご参加ください。

リモートプロダクション|今日から取り組める事例とこれからの姿

開催日時2月2日(火)16:00-17:00
スピーカーEVS Broadcasting Equiptment Market Manager 
Dieter BACKX
※日本語通訳あり
Dieter BACKX
参加費無料
参加方法本セミナーは、Webセミナー(ウェビナー)です。インターネットに接続できるPC、もしくはスマートフォン・タブレット端末があれば、どこからでも気軽にご参加いただけます。
※お申込み時のメールアドレス宛に視聴方法を別途ご案内いたします。
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