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ロンドン2012での最先端スポーツ放送
日本代表選手団は、ロンドン2012で過去最多の38個のメダルを獲得しました。その活躍をリアルタイムで観ようと、寝不足になっていた方も 多かったのではないかと思います。
日本代表選手団の活躍の陰で、EVS社製品がロンドン2012のスポーツ放送を支えていたことをご存じでしょうか?
43の中継現場に52台の中継車、1,000台以上のカメラ、300台のEVSサーバを用い、1,800時間以上にわたりロンドン2012を見つめ続けました。
IBC(International Broadcast Center)でのEVS社製品の活躍
ロンドンIBC(International Broadcast Center)には中核となるOBS*(Olympic Broadcasting Services)メディアサーバの設備とともに、RHB*(OBSからの映像を放送する権利を所有している各国の放送局)の設備が併設されていました。
- *RHB=Right Holding Broadcaster
- *OBS(Olympic Broadcasting Services)について
ベルリン1936以来、半世紀以上にわたりメイン放送を手がけてきた国際放送機関。ソチ冬季2014やリオ2016の放送も担当することが決まっています。
Avid社製ストレージ「ISIS」との連携
ロンドンIBCのなかで、インジェストだけで12台もの「XT3」が稼働し、1,320時間分のHD収録を可能にしました。ストレージにおいては、「IP Director」からのコントロールにより、パーマネントストレージとして「XStore SAN」に6,500時間分を収録し、ONC(Olympic News Channel)の制作用にAvid社製ストレージ「Avid ISIS」とシームレスな連携をおこなっていました。
iPadアプリからのリモートクリッピングを実現
また、今回はストレージまでのワークフローには、iPadアプリケーション「iXT」を使用して、8台の「XT3」をリモート操作し、クリップ作成・保存も行っていました。
2通りのブラウジング方法で、場所にとらわれないワークフローへ
<オンサイトブラウンジング>
ロンドンIBC約27ヶ国の国営放送局は、IP Browseを使用し、OBSホストサーバに入っている素材をブラウジングし、必要な素材を自動転送できる仕組みを構築・運用しました。
<オフサイトブラウジング>
さらに、ロンドンIBC内にいない5カ国の国営放送局には、「IP Browse Web」のライセンスを発行し、彼らが自国にいても、ロンドンにいる放送局と同じようにOBSホストサーバをブラウジングし、素材を自動転送できるようになっていました。
ロンドン2012 ワークフロー
イベント情報
■InterBEE 2012に出展 ~世界のスポーツ放送の最先端に触れていただけます~
2012年11月14日(水)~16日(金)の3日間、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される『InterBEE2012』に出展します。 フォトロンブースでは、「最新ニュース:ロンドン2012での最先端スポーツ放送」でご紹介したロンドン2012で使われた放送センターを再現し、ファイルベーススポーツプロダクションの最先端をブースで体験していただけます。ご来場の際には、是非フォトロンブースへお立ち寄りください。
InterBEE2012
- 会期
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2012年11月14(水)~16日(金)
・14日(水) 午前10時~午後5時30分
・15日(木) 午前10時~午後5時30分
・16日(金) 午前10時~午後5時
- 会場
- 幕張メッセ 〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
- ブースNo.
- 映像・放送機材関連部門 / ホール5 / 5409
- 主な出展製品
<スポーツ放送ワークフロー>
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[競技会場]
■スロー/ハイライト
- ・Multicam LSM:編集機能が進化したMulticam LSM最新版を展示します。
- ・XT nano:廉価版スポーツサーバ。最新の6chタイプを展示します。
- ・FASTCAM BC2:HDウルトラハイスピードカメラ。向上した画質に加え、最新液晶リモコンを展示します。
■オンエアグラフィックス
- ・EPSIO:オフサイドライン自動生成システム。アニメーション機能を強化した最新版を展示します。Vizrt社スポーツグラフィックス「LiberoVision」も併設展示します。
■ENGファイルインジェスト
■アーカイブ
- ・XFly:最大10ストリームのリアルタイムバックアップが可能な可搬型NASを展示します。
[IBC]
■インジェスト/プレイアウトサーバ
- ・XT3:XDCAM HD、Proxyを新たにサポート。“トリプル”同時エンコードが可能になりました(参考出品)。
- ・XS:最大6チャンネルの入出力を持ったインジェスト/プレイアウトサーバを展示します。
■“スポーツ”メディアアセットマネジメント
- ・IP Director:オンライン/ニアライン上の全てのメディアを集中管理。Avid社PAM「Interplay」との連携もご覧いただけます。
■追っかけ送出/自動送出
・[TL]Editor/[OA]Manager:タイムライン編集機能を強化した最新版TL Editor v4を展示します。
[各国放送局]
■セカンドスクリーン
- ・C-Cast:EVSサーバに収録されたマルチカメラ映像をセカンドスクリーン向けに配信するクラウド映像サービス。実機を使ったデモをご覧いただけます。
- 主催者ページ
- http://www.inter-bee.com/ja/
製品情報
■XT3/XSが“XDCAM HD”に年明けにも対応予定
EVS社から2013年Q1よりXDCAM HDコーデックオプション(有償)がリリースされます。対応機種は、以下の通りです。
-XT3
-XS
多くの放送現場で採用されているXDCAM HDコーデック対応となることで、Sony XDCAM
Stationとの連携もよりシームレスになります。ぜひご期待ください!